延岡学園vs佐土原
強打校同士の対決は、延岡学園に軍配
岩重・坂元・梶原・濱田(晋)らを擁する延岡学園と、夏開幕前までに高校通算37本塁打、今大会2回戦でも本塁打を放っている岩切を擁する佐土原。宮崎を代表する強打者がいる両校が3回戦で激突した。
必然的に、両校の投手が相手強力打線をどう抑えるかがカギとなる1戦。
見事なまでの打ち合いとなって10対5。さすがに両校の打者は、チャンスで確実にタイムリーを打つ勝負強さで点を重ねた。
しかし、差が出たのはチャンスメイクと四死球・失策。
延岡学園は8安打、四死球10、犠打7(スクイズあり)、失策1。
佐土原は9安打、四死球5、犠打0、失策4。
延岡学園は、四死球・安打で出た走者を堅実に犠打で進めた。
4対1とリードしている6回無死一二塁から、4番岩重が送りバントをする徹底ぶり。
また、8回一死一二塁から代打で登場した田中が、ライト線へ2点適時三塁打を放つなど、選手層の厚さもみせて勝利を掴んだ。
延岡学園は、これまでチームを支えてきた大黒柱の左腕エース上米良が、開幕1週間前に左肘を疲労骨折。継投必至の投手陣を援護するためにも、夏に来て調子を上げている強力打線と、そつのない野球で頂点を目指す。
佐土原は、4番岩切が6回二死無塁から高校通算39本となるソロホームランをライトスタンドに放ち、じわじわ追い上げたが、一歩及ばなかった。
(文=三角 竜之)