熊本北vs牛深
古閑啓祐(熊本北)
秋と同じカード
昨秋の熊本大会3回戦と同じカードとなったこの試合。
牛深にとっては、秋のリベンジを果たす絶好の機会となった。
「昨秋、熊本北に負けて以来、徹底的に打撃を鍛え抜いてきた」という牛深の中島健太郎監督。
今大会、1回戦の熊本第二戦では、13安打を放つなど一冬越えた力を存分にみせつけていた。
しかし、それを迎え撃つ熊本北の古閑啓祐はそれ以上のピッチングをみせた。
キレのある130キロ台のストレートを低めに集め、牛深打線相手に8回を1安打シャットアウトに仕留めた。
「ストレートと変化球をコースに投げれたところがよかった」(古閑)
その言葉通り、四球も1個しか与えないなど、全く危なげなかった。
その古閑、実は3月の練習試合解禁後、宮崎日大などの強豪相手に投げ、5試合とも未勝利だったという。
しかし、それを感じさせないほどの見事な投球内容をみせた。
今日のピッチングに点数をつけるなら?との問いに「70点くらいです。まだ真ん中にいった球があったので(古閑)」と高い志をみせる。それは練習試合などで敗れた経験がきっと生きてきているからだろう。
「(打線は)調子は悪くなかったのですが、相手の投手が本当によかった。鍛え直してきます」
試合後、そう語る牛深の中島監督。
2度、同じカードを落とした牛深。3度目の正直となる夏に必ずリベンジを果たすつもりだ。
(文=PNアストロ)