News

中日大砲候補がお目覚めの特大2ラン!山田哲人&清原氏ミックスのスイングに魅了

2022.02.28

中日大砲候補がお目覚めの特大2ラン!山田哲人&清原氏ミックスのスイングに魅了 | 高校野球ドットコム
中日・石川昂弥(東邦出身)

 夢を感じさせる打球だった。中日の若き大砲候補、石川 昂弥内野手(東邦出身)が27日、待望の対外試合初の1発を、楽天とのオープン戦でかっ飛ばした。

 7番三塁でスタメン出場すると、2回裏2死三塁で迎えた第1打席。やや内角よりの直球に体を反応させてクルリと振り抜くと、打球は軽々と左翼越えの2ランとなって芝生席で弾んだ。石川昂は球場がざわめくなか、少し照れくさそうにダイヤモンドを一周した。

 高卒3年目の19年センバツV右腕は、今キャンプでは長距離砲として大きく成長した。紅白戦でも1発を放つなど、開幕スタメンへ猛アピールしていたが、オープン戦2戦目で結果を出してみせた。オープン戦初戦となった26日の阪神戦では7番三塁スタメンも、3打数無安打(1四球)、2三振とまったく結果を出せなかったが、わずか1日で修正してみせた。

 高校時代から投手よりも、打者としての評価が高かった。今キャンプ序盤から打撃練習など見ていて、構えからテークバック、そしてインパクトの動きそれぞれで、誰かに似ているなと思っていたが、この日の本塁打を見て、ようやく気づいた。構えからテークバックに行く直前、投手のモーションに合わせて左足をやや上げると同時に、リストをきかせてバットを軽く動かしてトップを作る。これがなんとなくヤクルトの山田 哲人内野手(履正社出身)に似ている。

 そして、テークバックからインパクト、フォロースルーにかけては、元西武、巨人で活躍した清原 和博氏に似ている。特に、やや小刻みに動かしながらタイミングをとって踏み出す左足や、右手の押しが強く、インパクト以降にしか力を入れていないような脱力感のあるスイングは、PL学園から西武の黄金時代まで、清原氏を支えたスイングそっくりなのだ。

 石川 昂は2人のいいところをミックスしたようなスイングをしている、と個人的に思っている。そのうち、清原氏が全盛期に放っていたような右翼への本塁打を量産するのではないか。少々打てなくても、経験を積ませて大きく育てるために、今年はずっと試合で使い続けてほしい。

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.08

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.07

【山陰】益田東と米子松蔭、鳥取城北が石見智翠館と対戦<春季大会組み合わせ>

2024.05.07

【鹿児島】神村学園は昨秋4強の鶴丸と初戦で対戦<NHK旗組み合わせ>

2024.05.07

【北海道】函館大有斗、武修館などが初戦を突破<春季全道大会支部予選>

2024.05.07

【熊本】九州学院が文徳を破って22年ぶり3回目の優勝<RKK旗>

2024.05.08

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.06

【2024年夏 全国地方大会シード校一覧】現在27地区が決定!

2024.05.02

春の神奈川準決勝・東海大相模vs.横浜の黄金カード実現! 戦力徹底分析、試合展開大胆予想!

2024.05.02

【茨城】常総学院、鹿島学園、水戸一、つくば秀英が4強入り<春季県大会>

2024.05.02

激戦必至の春季千葉準決勝!関東大会出場をかけた2試合の見所を徹底紹介!

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.21

【兵庫】須磨翔風がコールドで8強入り<春季県大会>

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>