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崖っぷちの立場から大飛躍へ。10年ドラフト上位コンビ 宮国椋丞と山下斐紹の巻き返しに期待

2021.03.15

崖っぷちの立場から大飛躍へ。10年ドラフト上位コンビ 宮国椋丞と山下斐紹の巻き返しに期待 | 高校野球ドットコム
宮国椋丞と山下斐紹

 前巨人の宮国椋丞糸満出身)が横浜DeNAと育成契約したことで大きく話題となった。

 2010年ドラフト高校生は成功者が多い。投手は育成から大出世した千賀滉大蒲郡出身)、野手もこの世代屈指のアベレージヒッター・西川遥輝(智弁和歌山出身)、3回のトリプルスリーを達成した山田哲人履正社出身)、背番号19にふさわしい大捕手の道を歩んでいる甲斐拓也楊志館出身)。また超強肩外野手・後藤駿太前橋商)、高い出塁率、高い守備力で存在感を示しつつある三ツ俣大樹修徳出身)、和製大砲・中谷将大福岡工大城東出身)と好選手は多い。

 その中で、宮国とソフトバンク1位の山下斐紹習志野出身)は世代トップの活躍を期待された選手だった。実際に宮国は高卒2年目に6勝、防御率1.86、高卒3年目は開幕投手を任され6勝。そして2015年から中継ぎに転向し、20試合登板以上は計5回と、通算205試合とある程度成功している立場といえよう。ただ2012年時の宮国が見せてくれた輝きは、とてつもないものがあった。

 もっと成績を残してほしかった、もっとスケールアップしてほしかったと思うファンは多いだろう。

 現役続行が決まったことは本当に朗報である。山下も高卒1年目から主力選手になるべく二軍でも結果を残し、早い段階の活躍が期待された。しかし、通算119試合出場で、42安打、5本塁打、15打点、打率.199と思うような活躍ができなかった。山下も中日で育成選手として契約が決まり、一軍のオープン戦に4試合出場するなど支配下登録を狙っている。

 来年以降も、現役続行へ向けて結果を残せるか。92年世代の期待の星といわれた2人の巻き返しに期待だ。

(文=河嶋 宗一

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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