1998年世代から好左腕続出
楽天に1位指名を受けた早川 隆久
2月1日から春季キャンプが始まった。すでに多くの投手たちがブルペンに入り汗を流している。楽天のドラフト1位早川 隆久(早稲田大)も2月2日に初めてブルペンに入った。石井 一久GM兼監督の見守る中、直球のみで37球を投じている。順調にアピールできれば、開幕ローテーション入は間違いなさそうだ。
そんな早川は木更津総合高時代から、好左腕として注目を浴びている存在だった。早川と同世代になる1998年生まれ世代(1998年4月2日〜1999年4月1日生)の投手を見ると、高卒でプロ入りした山本 由伸(都城高→オリックス)がすでに球界を代表する投手となった。
その他の先発投手では、今井 達也(作新学院高→西武)やトミージョン手術により離脱しているが、種市 篤暉(八戸工大一高→ロッテ)も次期エース候補としての期待がかかっている。中継ぎでは梅野 雄吾(九産大九産高→ヤクルト)や藤嶋 健人(東邦高→中日)が一軍の戦力となった。
ここまであげた投手たちは右腕だが、左腕では堀 瑞輝(広島新庄高→日本ハム)、大江 竜聖(二松学舎大付属高→巨人)、長谷川 宙輝(聖徳学園高→ソフトバンク育成→ヤクルト)が実績を残しつつある。しかし、いずれも先発としてではなく中継ぎとしてである。先発としては浜屋 将太(樟南高→三菱日立パワーシステムズ→西武)が3勝を挙げたのが目立つくらい。
そんな中、今年のルーキーとして早川をはじめ、鈴木 昭汰(常総学院高→法政大→ロッテ)や山野 太一(高川学園高→東北福祉大→ヤクルト)、森浦 大輔(天理高→天理大)といった同世代の左腕がプロ入りしている。
鈴木は早川と同じくドラフト1位での入団。山野と森浦もドラフト2位といずれもドラフト上位指名であり、球団としては即戦力としての期待をかけていることは間違いない。
4人の大卒左腕は全員が一軍でキャンプをスタートさせた。彼らはキャンプでアピールし、オープン戦での出番を勝ち取り、そして開幕ローテーション入りを掴むことが大目標となる。
もちろんすでにプロ入りしていたメンバーたちも黙ってはいないだろう。高校時代には豊作と言われた左腕たちのなかで、誰が先発として1番の実績をあげることになるのだろうか。1998年世代の左腕を要チェックだ。
<1998年生まれ世代の左腕>
※1998年4月2日〜1999年4月1日生まれ
※2021年シーズンNPB所属
※支配下のみ
山野 太一(高川学園高→東北福祉大→ヤクルト)
森浦 大輔(天理高→天理大→広島)
鈴木 昭汰(常総学院高→法政大→ロッテ)
早川 隆久(木更津総合高→早稲田大→楽天)
浜屋 将太(樟南高→三菱日立パワーシステムズ→西武)
河野 竜生(鳴門高→JFE西日本→日本ハム)
高橋 昂也(花咲徳栄高→広島)
堀 瑞輝(広島新庄高→日本ハム)
大江 竜聖(二松学舎大付属高→巨人)
長谷川 宙輝(聖徳学園高→ソフトバンク育成)※現ヤクルト
古谷 優人(江陵高→ソフトバンク)
寺島 成輝(履正社高→ヤクルト)
(文:勝田 聡)
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