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巨人は戸郷と大江の投手陣が躍進!野手は誰が続くか?高卒4年目までの若手たち

2020.08.23

巨人は戸郷と大江の投手陣が躍進!野手は誰が続くか?高卒4年目までの若手たち | 高校野球ドットコム
高校時代の戸郷翔征(聖ウルスラ学院出身)と大江竜聖(二松学舎大付出身)

 今シーズンのペナントレースは一軍人数、そしてベンチ入り人数が増枠されている。例年よりも連戦が多いこともあり、ベテラン勢を中心とした主力選手たちが積極的休養という形で、スタメンから外れるケースも多い。そんな状況も相まって、各球団が若手選手たちを一軍で起用する機会は増えている。

 そこで各球団の若手、とくに高卒4年目(2016年ドラフト以降)までの選手たちがどのような活躍を見せているか振り返ってみたい。

 大型補強のイメージのある巨人だが、軸となる選手は高卒の生え抜きも多い。打線では坂本勇人光星学院/2006年高校生1巡目)や岡本和真(智弁学園/2014年1位)が中軸におり、投手では田口麗斗広島新庄/2013年3位)に戸郷翔征(聖ウルスラ学院/2018年6位)が育ちつつある。

 入団4年目以内の若手に限定すると、やはり戸郷の活躍が目立つ。今シーズンは2年目ながら開幕ローテーションに入ると3戦3勝と絶好の滑り出し。その後もローテーションを守りここまで6勝(2敗)と菅野智之に次ぐ勝ち星を挙げている。

 中継ぎでは大江竜聖(二松学舎大付/2016年6位)が機能している。開幕こそ二軍スタートだったが、7月24日に一軍へ昇格するとここまで13試合の登板で防御率0.64。失点を喫したのは1試合のみで、ワンポイントに回跨ぎとフル回転しているのは心強い。

 大江と同期で育成契約から這い上がってきた堀岡隼人青森山田/2016年育成7位)も一軍出場を果たしている。8月6日の阪神戦で7失点(自責6)と乱調し、登録を抹消されたものの、それまでは5試合で1失点とまずまずの成績を残していた。

 その他の投手では沼田翔平旭川大高/2018年育成3位)も、ここまで2試合に登板した。そして直江大輔松商学園/2018年3位)が8月23日の広島戦でプロ初先発のマウンドを任される見込み。戸郷のようにブレイク候補となるか、その内容に注目が集まっている。

 一方の野手陣を見ると、高卒4年目以内の若手で実績を残している選手はいない。しかし、湯浅大健大高崎/2017年8位)が、開幕前の練習試合で結果を残し、開幕一軍スタートを勝ち取った。公式戦での安打は生まれておらず、6月25日に登録を抹消されてしまったが、今後が楽しみなひとりである。その他では加藤脩平磐田東/2016年育成2位)も一軍での出場を果たした。

 昨シーズンのイースタン・リーグ首位打者である山下航汰健大高崎/2018年育成1位)は骨折の影響もあり一軍昇格はまだだが、すでに二軍の試合には出場しており、昇格の時を待っている。

 現時点では戸郷や大江といった投手陣の活躍が目立っているのは事実。しかし、野手陣でも山下や湯浅ら楽しみな選手が控えている。J巨人は次代の選手たちを一軍で起用しながら、リーグ2連覇という大目標を果たすことができるだろうか。

【高卒選手のドラフト指名】
※2016年〜2019年ドラフト
※育成指名は支配下登録済のみ

<2016年>
5位:高田萌生創志学園)※現在は楽天
6位:大江竜聖(二松学舎大付)
育2位:加藤脩平磐田東
育7位:堀岡隼人青森山田

<2017年>
8位:湯浅大健大高崎

<2018年>
2位:増田陸明秀日立
3位:直江大輔松商学園
4位:横川凱大阪桐蔭
5位:松井義弥折尾愛真
6位:戸郷翔征(聖ウルスラ学院)
育1位:山下航汰健大高崎)※支配下登録済
育3位:沼田翔平旭川大高)※支配下登録済

<2019年>
1位:堀田賢慎青森山田
3位:菊田拡和常総学院
4位:井上温大前橋商
5位:山瀬慎之助星稜
6位:伊藤海斗酒田南

※数字は2020年8月21日終了時点

(記事:勝田聡

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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