【センバツ】松山東(愛媛)65年の時空を超え、21世紀枠でセンバツ出場!
夏目 漱石・正岡 子規の句碑前で喜びを表現する松山東野球部員
松山東が春夏通じて65年ぶりの甲子園出場!
2015年1月23日・金曜日・15時4分53秒・愛媛県立松山東高等学校校長室に置かれた電話ベルが弾むように鳴る。
「ありがとうございました。謹んでお受けいたします」
藤田 繁治校長が受けた電話は、今年3月21日から[stadium]阪神甲子園球場[/stadium]で開催される第87回選抜高等学校野球大会の21世紀枠出場決定を告げるもの。1892年(明治25年)創部した松山東。春夏通じての甲子園出場は、1950年夏、鳴門(徳島)を下し全国制覇を果たして以来65年ぶり。センバツ出場となると1933年以来、実に82年ぶり2度目となる重い扉が開いた瞬間であった。
早速、1、2年生生徒の前で行われた報告会では藤田校長から「高いレベルの文武両道を実践してくれたことを誇りに思う。伝統のある松山東の生徒として勇気・感動を与える爽やかなプレーに期待します」と激励を受けた松山東野球部。
野球部員によって胴上げされる松山東・堀内 準一監督
34名の部員(男子2年選手:11人・女子2年マネジャー2人・男子1年選手23人・女子1年マネジャー1人)と堀内 準一監督、大屋 満徳部長は地域住民の皆さんやOB・OG、多数の報道陣が詰め掛けたグラウンドで改めて伝統校の責任と役割を果たすべく身を引き締めた。
「松山東高的に頭を使って、一生懸命取り組む。自分たちの力を100%出せるプレーをして、全国の模範になるようになことを見せられたらいいと思う」と堀内監督が意気込みを述べると、
「先輩たちの名に恥じないようなプレーをして、1対0で勝てるような守り勝つ野球をしたい」と米田 圭佑主将(2年・捕手)が呼応するように具体策を発するなど、愛媛を代表する頭脳派集団はすでに聖地で勝つイメージ作りに入りつつある。
今後、松山東は2月に紅白戦等実戦を重視した練習に取り組み、3月は8日(日)の脇町(徳島)戦を皮切りに、14日(土)・15日(日)は北宇和(愛媛)などとも対戦予定。関西入り後も練習試合を組むことでより試合感覚を高めていく予定だ。
野志 克仁・松山市長からも「夢の舞台を大いに楽しみ、文武両道の東魂をみせてください。『東高 がんばっていきまっしょい』」とお祝いコメントが寄せられるなど、早くも県都・松山市、愛媛県の大きな関心が集まる松山東。彼らは82年前は大正中(広島・現:呉港高)の前に延長12回・3対4で逃したセンバツ初勝利をつかむ戦いへ挑んでいく。
松山東の野球部訪問2本と学校紹介の記事を紹介!
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第156回 県立松山東高等学校(愛媛)【前編】
第157回 県立松山東高等学校(愛媛)【後編】
(取材・文 寺下 友徳)
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■高校別データ
松山東
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