山村学園vs狭山清陵
昨夏県準Vの山村学園が13安打11得点の猛攻で8強入り
2回表、適時三塁打を放った3番・佐藤（山村学園）
県ベスト8をかけた秋季埼玉大会の3回戦、山村学園と狭山清陵の一戦は山村学園が13安打11得点の猛攻で狭山清陵を6回コールドの11対1で下し8強入りを決めた。
山村学園は初回、先頭の佐藤 塁大が右前で出塁し、5番・長田 頼の左前適時打で先制。初回から山村学園ベンチは大盛り上がりを見せた。
2回には2番・松野 勇大、3番・佐藤 裕一郎主将の連続適時打など5安打を集め7得点の猛攻を仕掛ける。力強い当たりが狭山清陵外野陣を襲った。
そして、3回、この強力打線の4番に座る秋本 光誠が1ボール1ストライクからの肩口から入ってきた甘いスライダーを強振。打球は左翼フェンンスを越えた。「2球目のカーブをファールにしてから、次は外の直球かスレイダーに張っていました」と、狙い通りのタイミングで振り抜けた。公式戦初の本塁打は「（打った瞬間）行ったなと思いました」と好感触を振り返った。
投手陣も先発のエース・小泉 裕貴、石下 柚太、田中 翔太、井上 颯大の4人の投手リレーで1安打1失点と狭山清陵打線を一切寄せ付けなかった。
大勝で8強入りを果たした山村学園の主将・佐藤 裕一郎は「初回から雰囲気を作り出せて、自分たちの良い時の試合展開ができました。」と主将の言葉通り、四死球の出塁でも盛大に盛り上がる山村学園の闘志剥き出しの姿勢は相手チームに大きなプレッシャーを与えていた。
昨春は関東大会4強で昨夏は県準優勝と近年、埼玉県高校野球の勢力図に変化をもたらした山村学園。指揮官の岡野 泰崇監督は「ここ数年で1番力がある」と期待を寄せる。「関東大会に行ってみたいです」と秋季は初の関東大会出場に向け、まずは翌日の準々決勝・春日部共栄戦にこの勢いをつなげる。
（取材＝編集部）
