試合レポート

鹿児島玉龍vs奄美

2019.05.25

課題は「立ち上がり」と「決定力」・奄美

鹿児島玉龍vs奄美 | 高校野球ドットコム
玉龍・原口

 立ち上がり、鹿児島玉龍は一死一三塁と先制チャンスを作ると、4番・永井克幸(2年)、5番・原口淳希(3年)が連続三塁打を放ち、3点を先制。更には相手のエラーで4点目を挙げた。

 2回以降は鹿児島玉龍・原口、奄美川畑寿人(2年)、両先発右腕を中心に両者粘りの守りで得点を許さなかった。

 中盤、毎回先頭打者を出しながら追加点が奪えなかった鹿児島玉龍は7回表、一死満塁で6番・山下昇真(2年)の犠牲フライで待望の追加点を得ると、8回には1番・末永悠翔(2年)のライト前タイムリーなどで更に2点を加えた。

 原口は7回まで完封。8回裏は2番手の左腕・福慎太郎(3年)が抑え、完封リレーでコールド勝ちした。

 奄美にとっての5年ぶりのNHK旗は「立ち上がりの不安定さと決定力不足」(下池大哉監督)の課題を突き付けられた苦い敗戦となった。

 立ち上がり、2年生エース川畑は2四死球で一死一三塁のピンチを招き、連続長打で3点を失う。更には内野のエラーで4点目を与えた。「いつもの立ち上がりの不安定さが出てしまった」と川畑は悔しがる。

 だが2回以降は「気持ちを切り替えて、周りを信じて投げる」意気込みで立ち直る。3回は相手の4番・永井克を外のスライダーで見逃し三振、6番・山下昇は、内角を攻めて外の直球で見逃し三振と見事な投球術を披露した。4―6回はいずれも先頭打者を出しながら、6回は併殺を決めるなど、無失点で切り抜けた。

 守備でリズムを作れば攻撃に流れが来る。5、6回とようやく得点圏に走者を送り、流れを引き寄せかけたが、いずれもあと一本が出ず。攻撃面で「決め切る力」(下池監督)を出し切れず、終盤失点し無念のコールド負けだった。

 力投及ばず敗れた川畑は「夏までには初回からしっかり投げられる投手になる」と成長を誓っていた。

(文=政 純一郎

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.06.06

大阪桐蔭が選抜ベスト8の阿南光ら4チームと対戦!<招待試合>

2024.06.05

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在36地区が決定、徳島の第1シードは阿南光!第2シードに池田!<6月5日>

2024.06.05

夏の千葉大会は7月6日開幕!今年は148チームが参加し、7月27日に決勝予定!

2024.06.05

【東北】初戦から青森山田と聖光学院が激突!<地区大会組み合わせ>

2024.06.06

【佐賀】敬徳は唐津東と唐津南の勝者と対戦<西北部地区大会>

2024.05.31

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在34地区が決定、佐賀では佐賀北、唐津商、有田工、龍谷がシードに

2024.05.31

【鹿児島NHK選抜大会】鹿児島実がコールド勝ち!川内商工は終盤に力尽きる

2024.05.31

夏の愛知大会は6月28日から開幕!決勝戦は7月28日【愛知大会要項】

2024.05.31

【鹿児島NHK選抜大会】鹿屋農が"強気の勝負"で勝機を引き寄せ4強入り

2024.05.31

【北信越】富山県勢4校が12年ぶりの県勢V狙う、茨木擁する帝京長岡にも注目<地区大会>

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.31

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在34地区が決定、佐賀では佐賀北、唐津商、有田工、龍谷がシードに

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.19

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在30地区が決定、青森では青森山田、八戸学院光星がシード獲得