試合レポート

日大鶴ヶ丘vs東京成徳大高

2017.04.03

冬から8キロ増量に成功した日鶴のエース・木下が7回3安打完封!

日大鶴ヶ丘vs東京成徳大高 | 高校野球ドットコム

完投した木下(日大鶴ケ丘)

 昨年の秋季東京都大会に出場し、それにより春は本戦からの出場になった日大鶴ヶ丘が3日、初陣に挑んだ。その相手は、予選の2試合を勝ち上がってきた東京成徳大高

 日大鶴ヶ丘の先発はエース左腕の木下稜太。この冬のトレーニングを経て、体重を8キロ増加させた木下は、秋からの進化を見せるべく、マウンドに上がった。対する東京成徳大高の先発は相原。予選を勝ち上がった勢いそのままに、初戦を飾ることができるか。

 「初戦なので緊張していました」と振り返る日大鶴ヶ丘・木下だが、1回に2本の安打を許しながら0に抑えると、以降は安定した投球で相手を寄せ付けない。この投球に打線も応える。1回に四球やエラーなど相手のミスにつけこみ先制すると、2回以降も同様に、四球を誘いながら、安打を重ねて打線をつなぎ、毎回細かく得点を重ねる、相手を苦しめる堅実な戦いを展開していく。

 結局0点で終わるという攻撃を作らなかった日大鶴ヶ丘は、7回コールドで試合を決めた。先発木下の球威は終盤まで衰えず、見事7回を被安打3で零封。「内容は納得できてないです」と本人の自己評価は高くないようだが、チームの大事な初戦をしっかり勝利に導いた。

 日大鶴ヶ丘の指揮官・萩生田監督は「秋は得点が狙えるところで取れなかったので、この春はしっかり取れるところで取ることを徹底しました。それが結果的に今日のような試合になったと思います」と振り返る。また秋にはエラーが負けに繋がってしまったが、この試合はノーエラー。攻守に堅実さが光り、勝利をつかんだ。

 東京成徳大高は、予選2試合を8点、5点の計13点を奪って勝ち上がった打線が、本選で力を出し切れなかった。投手陣も、被安打自体は5本と打たれてはいないものの、合わせて9個の四死球を与えてしまい、これが細かい失点に繋がってしまったのが痛かった。

(取材・写真=編集部)

日大鶴ヶ丘vs東京成徳大高 | 高校野球ドットコム
注目記事
2017年度 春季高校野球大会特集

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.06.10

【北海道】札幌支部は11日に抽選会!27連勝中の北海に、20年ぶりに春全道大会出場の大麻にも注目<夏の甲子園予選組み合わせ>

2024.06.10

【福島】いわき光洋、平工が勝利<春季支部選手権大会>

2024.06.10

【沖縄】11日に抽選会!春の覇者・エナジック、ノーシードの沖縄尚学の対戦相手に注目<夏の甲子園県大会組み合わせ>

2024.06.11

センバツ出場・東北のレギュラー左翼手がプロボクサー挑戦へ! エースはENEOS、主力は國學院大、国士舘大などへ進学【卒業生進路】

2024.06.11

【北海道】十勝支部は12日に抽選会!帯広大谷、白樺学園の初戦の相手に注目<夏の甲子園予選組み合わせ>

2024.06.10

【北海道】札幌支部は11日に抽選会!27連勝中の北海に、20年ぶりに春全道大会出場の大麻にも注目<夏の甲子園予選組み合わせ>

2024.06.10

【沖縄】11日に抽選会!春の覇者・エナジック、ノーシードの沖縄尚学の対戦相手に注目<夏の甲子園県大会組み合わせ>

2024.06.10

【福島】いわき光洋、平工が勝利<春季支部選手権大会>

2024.06.11

センバツ出場・東北のレギュラー左翼手がプロボクサー挑戦へ! エースはENEOS、主力は國學院大、国士舘大などへ進学【卒業生進路】

2024.06.11

【北海道】十勝支部は12日に抽選会!帯広大谷、白樺学園の初戦の相手に注目<夏の甲子園予選組み合わせ>

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.21

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在33地区が決定、岩手では花巻東、秋田では横手清陵などがシードを獲得〈5月20日〉

2024.05.19

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在30地区が決定、青森では青森山田、八戸学院光星がシード獲得

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商