【千葉春季大会】千葉黎明が終盤の集中打で2回戦突破！夏のシード権かけた戦いで銚子商を下す
千葉黎明 決勝点となるタイムリーを放った川村 力斗捕手（3年）
＜千葉県高校野球春季大会：銚子商2－8千葉黎明＞◇21日◇第3試合◇船橋市民球場
昨年夏16強の千葉黎明が古豪復活を目指す銚子商と対戦。両チームともに投手陣が粘りを見せたが、千葉黎明打線が8回に一挙６得点。終盤に集中力を見せて3回戦進出を決めた。
試合は拮抗した展開が続いたが、千葉黎明の投手陣が粘りを見せた。先発の田代 啓祐投手（2年）はランナーを出しながらも要所を抑える投球で試合を作ると、２番手でマウンドを受けたサウスポー・米良 康太投手（2年）も力のあるストレートで押し、1回2/3を無失点。3番手の伊藤 星七投手（2年）も米良同様にイニングの途中から登板したが、1回2/3を投げて無失点と得点を与えることなくリリーフとしての役目を全うした。中野 大地監督は、「3人が良く投げてくれたのが一つの勝因。全員２年生だけれども、信頼はしている。米良は県大会初登板の中で、持ち味を出して流れを変えてくれた」と称賛した。
打撃陣は銚子商先発の澤村 耀投手（3年）を打ち崩すことができずにいたが、8回に1死1、3塁のチャンスを作り、この試合で先制打を放っている川村 力斗（3年）が打席に。「冷静に自分の役割をやろう」と3球目を逆らわずにレフトへ運び決勝点となるタイムリーヒット。打球が抜けるとガッツポーズが飛び出し、川村も笑顔を見せた。
キャッチャーとしても3人の下級生投手をリードした。「その場その場で切り抜けるのではなく、1回から9回まで流れを見て投げられるように引っ張っていきました」と川村。攻守でチームを勝利に導く活躍に中野監督も、「1年生の夏からベンチに入っている選手で、チームの中心として成長させることも自分の役割。8番バッターですけど、バッティングもしっかりしてくれている」と話していた。
次戦は今秋のドラフト候補としても注目される菊地 ハルン投手（3年）擁する千葉学芸と対戦。中野監督は、「結果も大事だが、選手たちがグラウンドを全力で駆け回っている姿をもう一度見たい」と語っていた。
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