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【春季千葉大会展望】近年の千葉をリードする専大松戸、木更津総合が同ブロックに! 注目ブロック、キーマンを徹底紹介

2024.04.19


中山 凱(専大松戸)・千葉 雄斗(木更津総合)・颯佐 心汰(中央学院)・早川 純暉 (光英VERITAS)

4月20日から開幕する春季千葉県大会。出場は48校。2回戦を突破した16校は夏のシード権を得ることができる。また、決勝進出の2チームが関東大会出場を手にする。昨秋ベスト8以上の学校はこの大会のシードとなり、2回戦からスタートする。今大会の特徴は、強豪校同士の対戦が序盤で実現することだ。ノーシードに回る強豪校が多くなるため、夏の千葉大会の組み合わせは混沌したものになりそうなのが想像できる。
今回は秋上位校の初戦の相手、注目ブロックを紹介したい。

<春季千葉県大会トーナメント>

秋準優勝の専大松戸は名門・木更津総合東京学館の勝者と対戦する。専大松戸は昨夏甲子園を経験した147キロ右腕・梅澤 翔大投手(3年)、大型遊撃手・中山 凱内野手(3年)を中心に総合力の高いチーム。今年も関東大会出場を狙えるチームだ。木更津総合は昨秋、3回戦で中央学院に敗れたが、140キロ中盤の速球を投げ込む千葉 雄斗投手、右サイドの石澤 順平投手、大型左腕・井上 陸投手(3年)の3枚看板を擁し、スラッガー・羽根 徹平捕手(3年)と個々の能力の高さは県内トップクラス。関東大会も十分に狙えるチームである。
木更津総合と初戦で対決する東京学館正木 士恩投手(3年)、玉井 優輝投手(3年)、戸島 舷貴投手(3年)の経験豊富な右腕3人を揃える。リードする千葉 ケン志朗捕手(3年)も前チームから正捕手として活躍している。この3チームのうち2チームが2回戦まで消えるのは非常にもったいない組み合わせだ。

センバツベスト4の中央学院は、磯辺成田の勝者と対戦。高校日本代表一次候補に選出された颯佐 心汰内野手(3年)、大型右腕・蔵並 龍之介投手(3年)など主力選手の活躍ぶりだけではなく、春夏連続出場に向けて、新戦力の台頭が重要。センバツで登板がなかった142キロ右腕・三宅 遼真投手(2年)の成長に期待だ。対戦が予想される成田鹿児島 大輝内野手(3年)、鈴木 晴仁内野手(3年)の右スラッガーコンビの強打に注目だ。同ブロックには、大型右腕・竹内 界翔投手擁する拓大紅陵、近年、実力をつけている幕張総合がいる。

昨秋ベスト4の習志野は左のスラッガー・根立 陸斗内野手、思い切りの良いスイングを見せる岡田 諒介内野手とつなぎの打線で勝負。秋に不安が見えた投手力がどれだけレベルアップしているか注目だ。初戦は桜林と学館浦安の勝者と対戦する。
同じくベスト4の千葉商大付は昨秋の県大会46得点を記録した強打が持ち味。18対11の打撃戦を演じた準々決勝の東海大浦安戦では計4本塁打。新基準バットになっても打線の力強さを維持できているか注目だ。初戦では流通経済大柏日大習志野と対戦する。

昨秋ベスト8の千葉経大附東京学館船橋と22年夏の甲子園出場の強豪・市立船橋の勝者と対戦する組み合わせになった。千葉経大附は左腕・福井 聖理投手(3年)が守備の要。打線は昨秋の準々決勝で専大松戸の好右腕・梅澤から8得点を奪った強力打線だ。東京学館船橋は伝統的に打線が力強い。そして市立船橋は下級生から経験を積んできた140キロ超えの速球派右腕・工藤 将祐投手(3年)、好打者・大野 七樹外野手(3年)が最上級生を迎えた。強打の捕手・花嶋 大和(2年)も順調に成長している。

昨秋ベスト8の千葉学芸光英VERITAS千葉敬愛の勝者と対戦する。千葉学芸は注目の大型右腕・菊地 ハルン投手(3年)は順調に成長中。春先の練習試合で最速は昨秋から2キロ更新する148キロをマーク。完投することも多くなった。菊地以外では140キロ前半の速球を投げ込む新田 継吾投手(2年)、制球力が高い斉藤 櫂慎投手(3年)もスタンバイする。打線は右の強打者・浅岡 右己内野手(3年)、シャープなスイングで見せる中距離打者・井ノロ 瑞規外野手(3年)がキーマンだ。光英VERITASは140キロ超えの速球、120キロ中盤のスライダーを投げ込む右腕・早川 純暉投手(3年)に注目。千葉敬愛は左のスラッガー・森 虎之介内野手(3年)が得点源。いかに森の前に走者を溜めることができるか。

昨秋ベスト8の東海大浦安翔凜市立千葉と対戦。昨秋の準々決勝・千葉商大付戦では11対18で敗れたが、4番北 真琥斗内野手(3年)を中心に打線は強力だ。同じくベスト8の東海大市原望洋成東千葉英和の勝者と対戦する。東海大市原望洋は昨秋の準々決勝・中央学院戦で9対16で敗れたが、各打者の能力は高く、切れ目ない打線が特徴だ。

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この記事の執筆者: 河嶋 宗一

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