試合レポート

【春季埼玉県大会】ニュースタイルに挑戦中の好投手・中村謙吾擁する熊谷商がコールド発進!

2024.04.18


中村謙吾(熊谷商)※写真は過去の取材より

<春季埼玉県高校野球大会地区予選:熊谷商13-0秩父農工科学(5回コールド)>◇14日◇北部地区代表決定戦◇熊谷公園

汗ばむ陽気の熊谷公園球場。株式会社温泉道場とのネーミングライツ契約締結により、今年度から「おふろcafeハレニワスタジアム熊谷(略称:ハレスタ熊谷)」という名前に変更となった。

第1試合は最速140キロ超えの好投手・中村 謙吾投手(3年)を擁する熊谷商秩父農工科学との一戦。先発は熊谷商がその中村謙、一方の秩父農工科学も、二木 凰介投手(3年)と両エースが登板し試合が始まる。

試合は熊谷商の一方的な展開となった。

熊谷商は初回、秩父農工科学・二木の立ち上がりを攻め、先頭の竹脇 将海(3年)が二ゴロエラーで出塁すると、竹脇はすぐさま二盗を決める。続く菅井 瑛太(2年)も四球で出塁すると、1死後、4番・竹内 一真(3年)が右前適時打を放ち、まず1点、続く中村謙も左前適時打を放ち2点を先制する。さらに暴投でそれぞれが進塁し1死二、三塁とすると、6番・岡安 絢心(3年)が四球を選び1死満塁とチャンスを広げる。ここで、続く大久保 柊摩(3年)が左前適時打を放つと、さらに8番・清水 優汰(2年)も、きっちりと犠飛を放ち、あっという間に4点を先制する。

流れをつかんだ熊谷商は2回にもこの回先頭の竹脇が死球で出塁すると、続く菅井も三塁へ内野安打を放ち無死一、二塁とする。1死後、4番・竹内が左前安打を放ち1死満塁とすると、2死後6番・岡安が押し出しの四球を選び5点差をつける。

熊谷商は3回にもこの回先頭の清水が四球で出塁すると、続く中村優の犠打が内野安打となり、無死一、二塁とする。ここで竹脇が一塁線を破る2点適時二塁打を放つと、1死後、3番・中村 匠(3年)も左前適時打を放ち8点差をつける。中村匠はすぐさま二盗を決めると、続く竹内が投手強襲ヒットを放ち1死一、三塁とチャンスを広げる。

秩父農工科学ベンチは投手強襲だったこともあり、ここで中村 柊斗投手(3年)へスイッチする。

だが、熊谷商はその後も攻撃の手を緩めない。秩父農工科学・中村の代わり端を攻め立て、5番・中村謙が左前適時打を放つと、続く岡安も三塁強襲安打を放ち1死満塁とする。ここで7番・大久保が、きっちりと犠飛を放つと、続く清水の右飛を右翼手が見失い、2点適時三塁打となる。結局この回7点を奪うビッグイニングとし12対0とコールドペースに持ち込む。

4回にも2番・菅井の安打を足がかりに、中村謙の適時打でさらに1点を追加した。

投げては2段モーションでの投球に取り組んでいる熊谷商・中村謙は軸足に重心が乗って、球が走るようになり、3回6奪三振と秩父農工科学打線をパーフェクトに抑えると、4回からは大田 幸志郎投手(3年)も相手打線を寄せ付けなかった。

結局、熊谷商が5回コールドで秩父農工科学を下し、県大会進出を決めた。

秩父農工科学の加藤監督は「中村謙君に関してはマシンを少し前にして打つ練習をして、結果速いけど見えるところまでは行ったんですが、守備に関しては最初のセカンドゴロエラーでガタガタと行ってしまった。ただ、セカンドレギュラーの子が骨折して本来センターの子がセカンドを守ることになったので責められません。夏までには守備を整備したい」と振り返った。

この記事の執筆者: 南 英博

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