”令和の三冠王”が45打席ノーアーチ、ヤクルト村上の復活はいつだ!?
ヤクルトの村上 宗隆内野手(九州学院出身)に1発が出ない。11日の巨人戦でも4打席無安打。これで開幕から実に45打席、本塁打がないことになった。
この日は先発の菅野 智之投手(東海大相模出身)と対戦。第1打席では、徹底した内角低め攻めを受けて、最後はやや外角よりの球を捉えたが、中飛に終わった。いい角度で上がっていったが、芯ではなかった。
第2打席は四球。ここでも低めをしっかりつかれて打つべき球はこなかった。第3打席は150キロの直球を内外角に散らされて、最後は内角スライダーをハーフスイングで空振り三振。手を出すべき球ではなかった…。そう心の中でつぶやいているのか、肩を落としてベンチに下がる村上の姿が印象的だった。
第4打席はドラフト1位ルーキーの西舘 勇陽投手(花巻東出身)と対戦。150キロを超える直球に、キレのいいカットボールを両コーナーに投げ分けられ、最後はフルカウントからやや外より低めのカットボールをたたいたが、力なく二ゴロに終わった。
ベテランの投球術とルーキーの勢いの前に、この日も本塁打が生まれなかった。
2022年は「令和の三冠王」に輝き、56本の本塁打をマークした。その驚異の左打者はしかし、今季は開幕から本塁打なしの自己ワースト記録を更新し続けてしまっている。リーグトップの13四球を選び、自分の打撃を崩さず、出塁でチームに貢献し続けているが、ここ5試合で13打数2安打という数字は寂しい限りだ。
いつになれば村上のバットから放物線が生まれるのだろうか。実は、本塁打だけでなく、まだ打点もゼロである。不調だったと言われる昨年も31本塁打、84打点をマークした「三冠王」が、苦しみもがいている。開幕から10試合を消化して最下位に沈んでいるヤクルトの浮上は、村上のバットにかかっている。
<関連記事はこちら>
◆プロ野球 開幕から活躍を続ける「5人のルーキー投手」の“今後”はどうなる!? 元プロが診断するスゴさと課題
◆村上 宗隆(ヤクルト)は、史上「超最速」の200号にカウントダウン
◆山田 哲人(ヤクルト)、「Mr.トリプルスリー」が通算300号にあと15本