【社会人・六大学野球対抗戦】明治大”一般入学の152キロ2年生”が躍動! 元ソフトバンク・真砂のサヨナラ弾で日立製作所が勝利
真砂 勇介(日立製作所)
4月1から3日にかけて行われた関東地区社会人・東京六大学野球対抗戦。最終日の第1試合では、14年連続ドラフト指名を継続中の明治大と都市対抗大会40度の出場を誇る社会人の名門・日立製作所が対戦した。
初回から連打でチャンスを作った明治大は、大学日本代表の候補合宿にも選出された小島 大河捕手(東海大相模)がセンターへ2点タイムリーを放ち先制する。日立製作所も3回に江藤 勇治内野手(東海大菅生–立教大学)の一打で反撃すると、5回にはルーキー・森 球紀内野手(東海大静岡翔洋-東海大学)のタイムリーで試合は振り出しに。雨が降りしきる中、終盤は互いの投手陣が粘りを見せたが、9回に真砂 勇介外野手(西城陽-ソフトバンク・2012年ドラフト4位)のサヨナラホームランが飛び出し、3-2で日立製作所が勝利を収めた。
真砂はソフトバンクで10年間プレーし、昨年開催されたWBCに中国代表として出場するなど、経験も豊富。NPBを目指す選手にとっては生きた教材だ。林 治郎監督も、「本人の活躍はもちろん、それ以外の部分でも期待していることは多い。NPBでプレーしてきたことで、我々にはない知見もあり、若い選手のスキルアップにつながっている」と期待を寄せる。その他にも、ヤクルトに在籍した田川 賢吾投手(高知中央・2010年ドラフト3位)や中日に在籍した桂 依央利バッテリーコーチ(太成学院大高-大阪商業大学・2013年ドラフト3位)など、各ポジションにNPBを経験した存在がいることはチームの活性化に繋がっているという。
一方の明治大学はリーグ戦に向けて投手陣に収穫があった。2番手で登板した松本 直投手(鎌倉学園)が力のある真っすぐで存在感をアピール。練習試合で最速152キロを計測するなど成長著しい2年生右腕に田中監督も「リーグ戦デビューもある」と起用を示唆した。
松本は高校時代から最速148キロのストレートを投げるなど、注目されていたが、「(勉強も野球も)どっちも頑張ってきたので、自分が本当に行きたい選択肢を考えた時に、受験を選んだ」と一般入試を経て入部。スポーツ推薦の選手との競争にも、「もちろん負けたくないという気持ちはある。”一般入学だからすごい”ということは無しにして、明治大学の戦力としてやっていきたい」と夢を膨らませる。春季リーグ戦でデビューを果たし、飛躍の一年にすることが出来るのか。期待の2年生右腕に注目だ。
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