試合レポート

【春季沖縄大会】18安打27得点、隙を見せない野球でエナジックが初戦突破

2024.03.26


【トーナメント表】春季沖縄県大会 結果一覧

<第71回沖縄県高校野球春季大会:エナジック27-0北谷(5回コールド)>◇23日◇1回戦◇ユニオンですから宜野湾球場

浦添商で夏の甲子園ベスト4の実績を持つ神谷嘉宗監督が、自身の高校野球集大成として選んだ新生エナジック。「次の塁を目指すだけでなく、次の次の塁を目指せとハッパかけています」(神谷監督)。創部1年目の彼らが、もう最後の春と夏を迎えるほど、時が過ぎるのは早いものだが、「疾風迅雷」を掲げる機動力野球を体現したゲームでもあった。

3回までに7安打で12得点

エナジックは初回、1死から連続四死球と盗塁を絡めると内野ゴロの間に1点。さらに5番与那原 永真の右前適時打で2点を先制する。

2回には、龍山 暖が打撃だけでなく、快足も示した中越えの2点ランニングホームランを放つ。その後、四死球から2番・大城 陽太郎の2点適時二塁打も飛び出すなど大量6点を奪う。さらに3回には、2本のバントヒットなどで4点を奪った。3回を終えて12対0。7安打で12人ものランナーを生還させたのは、見極める選球眼と判断良く「次の次の塁を伺う」積極的な走塁の賜物でもあった。

4回に3点、5回には打者16人を送る猛攻で、12点を加え圧巻の27得点。投げても「この冬で凄く成長した」と神谷監督が先発に選んだ与那原 永真が3安打無失点。課題という制球難が、時折顔を覗かせる3四死球はいただけないが、三塁を踏ませないピッチングで勝利に貢献した。

大差はついたが、北谷ナインのほとんどは2年生。優勝候補が相手では結果は致し方ないが、この経験を大敗ですませるのではなく、来る夏、そして新チームとなる新人大会以降に生かすことを願いたい。

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この記事の執筆者: 當山 雅通

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