News

広陵のボンズ・真鍋慧が入学決定で大阪商業大打線がエグいことに! プロ注スラッガー・渡部らと強力打線形成なるか?

2024.03.02


渡部 聖弥(大阪商業大)・真鍋 慧(広陵)

昨年、指名漏れで話題となった超高校級スラッガー・真鍋 慧内野手(広陵)が3月1日、関西六大学野球連盟の強豪・大阪商業大に合格したことが報じられた。

真鍋は1年生から名門校の中心打者として活躍。「広陵のボンズ」と呼ばれた高校通算62本塁打のスラッガーだった。ドラフト会議を前に3位までに指名されなければ、大学に進学することを明言していたが、3位までに指名はなく、進学する流れとなった。

大阪商業大は中井哲之監督の母校ということもあり、太田 光捕手(楽天)や高 太一投手(広島)など広陵から進学する選手が多い。また、大阪商業大を率いる富山陽一監督は大学で中井監督の2学年下にあたる。

こうしたつながりもあり、指名漏れした真鍋の受け入れ先として大阪商業大が手を挙げたのは自然な流れだといえる。

さて、その大阪商業大は関西六大学リーグで4連覇を続けている関西屈指の強豪チームである。投手は上田 大河(西武)と高の二本柱が卒業するものの野手は今年のドラフト上位候補である渡部 聖弥(3年=広陵)を筆頭に主力選手が多く残っており、2024年も全国大会は十分に狙えそうだ。その中で真鍋が入学早々からレギュラーを獲ることは簡単ではないと思われるが、真鍋が加入した大阪商業大打線がどのような構成になるのかを少し考えていきたい。

真鍋が加わると、どんなオーダーになる?

真鍋が出場するとなれば、一塁手か指名打者になるだろう。現在、一塁手のレギュラーは河西 威飛(3年=鳥取城北)。昨秋のリーグ戦では打率.349でベストナインにも輝いている不動の3番打者だ。彼をレギュラーから外すことは考えにくいだろう。

もう一人のレギュラー候補が新野 翔大(2年=近江)。高校時代は3年夏に2本塁打を放った左の強打者で、昨秋は主に代打として出場していた。恐らく真鍋は一塁手か指名打者の座を新野と争うことになるだろう。あるいは二人を一塁手と指名打者で使って、河西を外野に回すという起用法もある。こうした状況を踏まえ、今年の大阪商業大のオーダーを以下のように予想してみた。

1番・セカンド 金原 塁(3年=クラーク記念国際
2番・ライト 福島 大輝(3年=倉敷商
3番・ファースト 河西 威飛(3年=鳥取城北
4番・センター 渡部 聖弥(3年=広陵
5番・指名打者 真鍋 慧(広陵3年)or新野翔大(2年=近江
6番・レフト 山本 晴登(3年=大商大高)or明石 楓大(2年=近江)or春山 陽登(1年=敦賀気比)or山口 滉起(1年=智辯和歌山
7番・サード 長野 陽人(2年=天理)or板谷 朋生(2年・高知中央
8番・キャッチャー 松田 直生(3年=大商大高)or蜷川 大(2年=広陵
9番・ショート 薮井 駿之裕(3年=大阪桐蔭)or中田 千尋(2年=神戸弘陵

金原は昨秋に先頭打者本塁打を2本放っている恐怖のリードオフマン。福島は昨春に打率.350をマークしている巧打者だ。河西、渡部までの4人は不動のレギュラーだろう。5番以降は競争の中で流動的になることが予想される。高校までの実績と能力を考えれば、真鍋が入学早々からチャンスは与えられるだろうが、レギュラーになれるという保証はない。オープン戦で結果を残して開幕スタメンを勝ち取れるだろうか。

上記のメンバーで左打者は新野、明石、真鍋の3人だけ。右打者が多い大阪商業大において真鍋は貴重な存在だ。彼が開幕からレギュラーとして活躍できるようだと関西一の強力打線が完成する。4月に開幕するリーグ戦はどんなメンバーになっているだろうか。

<関連記事>
【一覧】2024年度 大商大野球部 新入部員
【一覧】おもな大学野球部 24年度新入生
【逸材高校生進路一覧】昨年の高校球界を沸かせたスターたちはどこへ行く!?
【一覧】昨年プロ志望届を提出しなかった選手リスト
【一覧】昨年の主な指名漏れ選手

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.31

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在34地区が決定、佐賀では佐賀北、唐津商、有田工、龍谷がシードに

2024.05.31

【鹿児島NHK選抜大会】鹿児島実がコールド勝ち!川内商工は終盤に力尽きる

2024.05.31

夏の愛知大会は6月28日から開幕!決勝戦は7月28日【愛知大会要項】

2024.05.31

【鹿児島NHK選抜大会】鹿屋農が"強気の勝負"で勝機を引き寄せ4強入り

2024.05.31

【北信越】富山県勢4校が12年ぶりの県勢V狙う、茨木擁する帝京長岡にも注目<地区大会>

2024.05.26

【近畿大会注目チーム紹介】実力派監督就任で進化した奈良の名門・天理。超高校級の逸材3人を擁し、緻密な攻守で全国クラスのチームに!

2024.05.31

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在34地区が決定、佐賀では佐賀北、唐津商、有田工、龍谷がシードに

2024.05.26

【春季関東大会】白鷗大足利が初優勝!最後はタイブレークの末サヨナラ死球で幕切れ!

2024.05.26

【近畿大会注目チーム紹介】エース頼み脱却を目指してきた京都国際。「素質はプロ入り左腕と同等」の2年生左腕の台頭と打線強化で京都の大本命に成長!

2024.05.26

【福島】聖光学院が4連覇を達成<春季県大会>

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.19

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在30地区が決定、青森では青森山田、八戸学院光星がシード獲得

2024.05.21

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在33地区が決定、岩手では花巻東、秋田では横手清陵などがシードを獲得〈5月20日〉