【センバツドラフト候補・スーパー1年生編】大阪桐蔭が誇る怪物右腕、宮城大弥を彷彿とさせる健大高崎の超実戦派左腕、星稜のクレバー型捕手と超名門に逸材が集結!
森陽樹(大阪桐蔭)、佐藤龍月(健大高崎)、能美 誠也(星稜)
続いて健大高崎の佐藤 龍月投手だ。東京城南ボーイズ時代から130キロ後半の速球を投げ込む左腕として注目を浴び、U-15代表も経験。全国トップレベルの強豪校の誘いがある中、兄・佐藤 志龍内野手がいる健大高崎に進むことになった。1年春からベンチ入りし、秋の関東大会ベスト4。その投球スタイルは宮城 大弥投手(興南-オリックス)クを彷彿とさせ、140キロ中盤の速球をグイグイ押す投球で33回を投げ34奪三振を記録。秋季関東大会ではスライダーが高めに浮いて打たれる場面があったが、このセンバツでも快投が期待される。
佐藤とともに注目されるのが健大高崎の石垣 元気投手だ。佐藤と同じく1年春からベンチ入りし、コンパクトな腕の振りから振り下ろすストレートは常時140キロ前半を計測し、スライダーを器用に投げ分けて打たせて取る投球を見せる。ゲームメイク能力が高く、1年春から先発として活躍してきた。甲子園では佐藤から石垣、もしくは石垣から佐藤の投手リレーが見られそうだ。
完成度の高さでは松田 収司投手(北海)も見逃せない。秋の公式戦では7試合で、防御率1.50の好投。右スリークォーターから常時130キロ後半の速球は球速表示以上に伸びがあり、コントロールミスも少なく、常に試合が作れる。投球フォーム、投球スタイルはブレイク前の小宅 雅己投手(2年・慶應義塾)を思い出させる投手で、順調に球速アップすれば、小宅のように甲子園で快投する可能性もある。
猶明 光絆投手(日本航空石川)は氷見市北部中時代から中学軟式屈指の左腕として騒がれた逸材。184センチの長身から最速142キロを計測。まだ課題は多いが、順調に調整ができれば、このセンバツで注目を浴びる可能性を持っている。
平野 将馬投手(豊川)は173センチ70キロと上背はないが、130キロ後半の速球は伸びがあり、空振りを奪う投球が光った。堀田 昂佑投手(広陵)は中学時代、U-15代表に選ばれ、140キロ前半の速球を投げ込む本格派右腕。センバツでは145キロ超えも期待できる。
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