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阪神 超絶ハイレベルの「左腕王国」ができあがった! 19歳門別は「大きな課題は見当たらない」と阪神OBも絶賛!

2024.02.17


東海大札幌時代の門別啓人

阪神の春季キャンプは16日から第3クールに突入。17日には楽天との対外試合も予定されている。
第2クールの話題となったのは11日、12日に行われた紅白戦だ。一、二軍が合同する形で行われ、期待の若手投手、新人投手、新加入投手が登板。そのレベルの高さにワクワクする試合となった。
「投手王国」と呼ばれる阪神だが、改めてそのスゴさをチェックしてみよう。

門別は「現時点で大きな課題はない」

このキャンプ前半で最も話題にのぼったのが、高卒2年目の門別 啓人投手(東海大札幌)だ。東海大札幌時代から149キロ左腕として注目され、22年のドラフトで2位指名。高卒1年目から一軍で2試合に登板した。昨秋のキャンプから好アピールし、岡田彰布監督も高評価。門別は11日の紅白戦で先発して、2回1失点の好投。最速147キロをマークし、力強い投球が光った。

17年から20年まで阪神で投手としてプレーした福永春吾氏が紅白戦の投球を分析する。
「真っ直ぐ中心の投球でしたが、その真っすぐには強さが感じられ、両サイドに投げ分けができていました。2イニング目は1イニング目で出た課題をしっかりと修正してより良い投球ができていました」

とはいえ門別はまだ19歳。いろいろ課題もあると思われるが、福永氏はこう言い切った。
「高卒2年目としてはかなり完成度が高い投手です、現時点では大きな課題も見当たりませんね」
まさに手放しの絶賛だ。
「今後の試合で変化球の割合を増やしていく中で、真っ直ぐと変化球のコンビネーションも大事になります。でもあの真っ直ぐの強さがあれば、変化球も活きると思っています。どんどん抑えて経験を積んで自信をつけていければ、素晴らしい戦力になると思います。
今回の紅白戦では、疲れがある中での登板だったと思うんですけど、あれだけの投球ができるということで、とても素晴らしいと思います」
今季どれだけの成績を残すのか、門別の活躍が今から楽しみでならない。

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この記事の執筆者: 河嶋 宗一

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