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度会に続け!指名漏れからドラ1を目指す「超高校級逸材5人」! 中大に進む「ミスター ゼロ」、立正大で飛躍を期す甲子園準優勝投手、独立を選んだ長身右腕……

2024.02.02


仁田陽翔、篠崎国忠、東恩納蒼、黒木陽琉、真鍋慧

プロ野球は2月1日から西武、オリックスを除く10球団(オリックスは2日から、西武は6日から)でキャンプがスタートした。昨季3位のDeNAの主役となっているのはドラフト1位ルーキー・度会 隆輝内野手(横浜-ENEOS)だろう。
キャンプ初日の打撃練習から特大弾を放つなどドラ1の片鱗を見せる度会。能力だけではなく、陽気なキャラクターぶりは入団会見や、球団のイベント、自主トレでも発揮し、しっかりと認知されるようになった。
そんな度会は、高校でのドラフト指名漏れから確固たる努力で、ここまで這い上がり、今の立ち位置を手に入れた。

指名漏れから立ち上がり社会人最強打者へ成長した度会隆輝
20年、度会は走攻守三拍子揃った強打の二塁手として、大型左腕・松本 隆之介投手、145キロ右腕・木下 幹也投手とともに注目される存在だったが、松本はDeNA3位、木下は巨人育成4位指名。度会は指名漏れとなった。
卒業後は社会人のENEOSへ進む。目指すは3年後にプロ入り。

とはいっても、高卒の選手が名門社会人でレギュラーを奪うことも、活躍することも、並大抵のことではない。
しかし度会は1年目から21試合、67打数17安打、打率.253、4本塁打と即戦力で活躍。さらに2年目では23試合で、86打数20安打、7本塁打、21打点、打率.233と本塁打を量産。特に22年の都市対抗では21打数9安打、4本塁打、11打点の活躍で、優勝に貢献。都市対抗のMVPにあたる橋戸賞を受賞した。社会人3年目は110打数34安打、打率.309、3本塁打、21打点と、高いパフォーマンスを維持。昨年のドラフトではロッテ、中日、DeNAの3球団から1位指名。契約金1億円、そして年俸1600万円の最高評価。そしてキャンプ直前で、「アディダス ジャパン」とアドバイザリー契約を結ぶことが発表され、同社の公式SNSでも、告知された。高校時代の度会は良い選手であったが、ドラ1評価ではなかった。社会人3年間で悔しさをバネに大きく成長したのである。

度会だけではない。指名漏れからドラ1を勝ち取っている選手は多い。14年ドラフト1位の山崎 康晃投手は帝京時代、2010年に指名漏れとなったが、亜細亜大で大学球界トップクラスの投手へ成長し、14年にDeNA1位指名を受け、今では球界屈指のクローザーへ成長。
20年の巨人1位の平内 龍太投手(神戸国際大付-亜細亜大)、20年西武1位の渡部 健人内野手(日本ウェルネス-桐蔭横浜大)、21年巨人1位の大勢投手(西脇工)もそうだ。大勢は1年目から37セーブを挙げ、2年目にはWBC日本代表に選出されるまでに成長した。

度会 隆輝

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この記事の執筆者: 河嶋 宗一

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