当日になってみないと分からない!毎年激論! 「関東・東京6枠目」を争う4校の強みを徹底比較!
小宮 己輝(創価)、颯佐心汰(中央学院)、法橋 瑛良(桐光学園)、石塚 裕惺(花咲徳栄)
花咲徳栄は超攻撃力で勝負!全国レベルのスラッガー・石塚がどれだけ評価されるか?
花咲徳栄(埼玉1位)を分析する。
県大会 総得点59 失点16
関東大会 総得点13 失点16
花咲徳栄の強みは得点力の高さ。県大会から8試合連続で5得点以上。どの投手にもくらいついた。
プロ注目の大型遊撃手・石塚 裕惺内野手(2年)は関東大会2試合で、6打数5安打の大活躍。県大会の活躍を振り返ると、県大会準決勝の山村学園戦では先制2ラン、6回表には逆転三塁打を放った。個人の活躍を評価する場合、県大会まで遡ることもある。2019年、横浜が選出された時、左腕・及川 雅貴投手(阪神)の県大会の奪三振も評価されたが、花咲徳栄がライバルと勝負できるとすれば、石塚の存在がどれだけ評価されるか。
初戦の横浜戦の内容もどう評価するか。全国レベルの打者が揃う横浜相手に6失点で凌ぎ切ったこと。また、バント、盗塁、ランナー三塁のゴロゴースタートの徹底を行い、8点を奪い勝利を収めた。その駆け引きはレベルが高く、選考委員がこの試合で花咲徳栄の攻撃力の高さを高く評価すればチャンスはあるといえる。
とはいえ関東大会2試合で16失点はやはり痛いといえる。
勝ち進むごとに強くなった創価!チーム力は22年選抜ベスト4の國學院久我山に匹敵
最後は創価(東京都2位)だ。
都大会 総得点68 総失点27
創価の評価ポイントは、勝ち進むごとに内容が良くなり、進化の後が見えたことだ。
2回戦の専大付戦で8失点、3回戦の国士舘戦で11失点と大荒れの内容。しかし準々決勝の早大学院は11対2の完勝、準決勝の日大二戦では7対0の7回コールド勝ち。決勝の関東一戦で1対4。決勝戦では5回まで1対0とリードしており、ピンチを再三防ぎ、関東一を焦らせる試合運びを見せた。
3回戦までは22失点だったが、準々決勝以降の24イニングは6失点に留めた。
短いスパンで行う関東大会と違い、土日開催の都大会のメリットを存分に活かし、戦力を立て直したことが大きかったといえる。
プロ注目の選手はいないが、都大会で2本塁打を放った小宮 己輝外野手(2年)とチームで4本塁打を放ち、投手陣も技巧派左腕・森山 秀敏投手(2年)と粘り強く投げられる投手が多くいて、継投策で勝負できる。
チームスタイルは22年選抜に出場して、ベスト4入りした國學院久我山に近い。その時の國學院久我山と比較して、見劣りする要素はなく、十分に全国で戦えるチームだと評価できる。
関東5枠目の学校と勝負するには総合力の高さ、粘り強い試合運びで勝負することになるのではないか。
取材・文/河嶋宗一(編集部主筆)
島田圭二
2024-01-26 at 6:22 PM
21世紀枠だが、別海、田辺の
実力校、被災地能登の日本航空石川と興味深い学校が揃いました。