News

丸佳浩(巨人)「通算300号」が迫るも、高いハードル! 【プロ野球大記録に挑む選手たち⑪】

2024.01.22


丸 佳浩

野球の世界では、海の向こう、メジャーで日本人選手の活躍が期待される24年シーズンだが、日本でプレーする選手にだって注目の話題はある。2024年のシーズンで、さまざまな通算記録がかかるベテラン選手に注目してみた。

プロ17年目を迎える巨人の丸 佳浩外野手(千葉経大附出身)が、300本塁打にあと31本としている。ここまで積み上げてきた本塁打数は269本。キャリアハイは2018年広島時代の39本で、31本以上を放ったのはこのシーズンだけしかなく、300本塁打の今季中の達成は楽ではない。むしろ、近年の実績からすれば、厳しいと言わざるを得ない。

23年のシーズンは散々な結果に終わった。43得点、94安打、打率.244、18本塁打、47打点。この数字は、巨人に移籍して5年間のワースト記録となった。

【丸の巨人移籍後の5シーズンの成績】
2019年 143試合 631打席 82得点 156安打 27本塁打 89打点 打率.292
2020年 120試合 491打席 63得点 120安打 27本塁打 77打点 打率.284
2021年 118試合 457打席 58得点 104安打 23本塁打 55打点 打率.265
2022年 143試合 607打席 81得点 143安打 27本塁打 65打点 打率.272
2023年 121試合 431打席 43得点 94安打 18本塁打 47打点 打率.244

2022年には、やや持ち直したとはいえ、昨シーズンが「巨人ワースト」となったと言っても過言ではない。

丸のシーズンキャリアハイは広島時代。打率.310は2014年、171安打は2017年で、39本塁打、97打点は2018年に記録している。しかし、巨人に移籍してからは数字が伸び悩むどころか、落ち込んできている。本塁打だけは、かろうじて2ケタを放っているのが意地の現れだろう。

今季はベテランの技を駆使して、一発に特化した打撃を習得することができれば300号に向けての希望の光りは見えてくるかもしれないが、人生2度目の30発以上を果たしてマークすることができるのか。今季から2年契約を結んだ丸にとって、24年シーズンは、今後の選手生活を大きく左右するシーズンになるかもしれない。

この記事の執筆者: 田中 裕毅

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.06.01

大阪桐蔭、山梨学院、慶應義塾…強豪校・名門校の昨年度卒業生はどの進路を歩んだのか?【卒業生進路一覧】

2024.06.01

【愛知】報徳学園は豊橋中央にサヨナラ勝ち、豊川には黒星<招待試合>

2024.06.01

【東京六大学】早稲田大が大勝で7季ぶり優勝に大手!プロ注目スラッガー・吉納が2発、エース伊藤は8回1失点の快投見せる!

2024.06.01

センバツ出場の豊川がセンバツ準Vの報徳学園を破る!課題だった投手陣に手応え【愛知招待試合】

2024.06.01

【鹿児島】神村学園と鹿屋農が決勝進出<NHK旗>

2024.05.31

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在34地区が決定、佐賀では佐賀北、唐津商、有田工、龍谷がシードに

2024.05.28

交流戦開幕、初戦の注目は髙橋宏斗vs.今井達也の初対決!

2024.05.28

【鹿児島】鹿児島玉龍と樟南が8強へ<NHK旗>

2024.05.28

【鹿児島NHK選抜大会】錦江湾が1点差勝利!出水工の追い上げ、あと1点及ばず

2024.05.28

【佐賀】佐賀商と龍谷が、ともにコールド勝ちで決勝へ<NHK杯>

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.31

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在34地区が決定、佐賀では佐賀北、唐津商、有田工、龍谷がシードに

2024.05.19

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在30地区が決定、青森では青森山田、八戸学院光星がシード獲得