阪神・野口恭佑が支配下入りで「ブレイク前夜」、阪神の育成選手事情
創成館時代の野口 恭佑
1月も半ばに入り、プロ野球の自主トレが本格化してきた。なかでも育成選手たちは支配下登録を勝ち取るためにより一層、汗を流していることだろう。
昨年の育成ドラフト会議では史上最多の57人が指名を受けた。登録枠(70人)があるため、全員が支配下登録されることは現実的にありえない。現在、在籍している支配下登録選手のなかで、育成ドラフト出身者はどれくらい存在するのだろうか。
昨シーズン日本一に輝いた阪神では、育成ドラフトで指名した選手が立派な戦力となった。
投手では島本 浩也投手(福知山成美出身)が活躍を見せた。2014年オフに支配下登録されると、中継ぎとして頭角を現す。2019年には63試合の登板で防御率1.67と、欠かせない存在となった。しかし2020年にトミー・ジョン手術を受け、再び育成契約に逆戻り。それでも2022年に支配下に復帰すると、昨シーズンは火消し役などを務めながら、35試合の登板で15ホールド、防御率1.69と抜群の成績を残した。
野手では小野寺 暖外野手(京都翔英出身)がブレークしつつある。2021年、2022年と打率1割台に低迷していたが、昨シーズンは43試合の出場で打率.347(75打数26安打)、OPS.829と打撃開眼。今シーズンは外野の一角を狙う立ち位置になる。
また、このオフシーズンに野口 恭佑外野手(創成館出身)が話題をさらった。スラッガー候補の野口は、昨シーズン2軍で67試合に出場し、打率.303(198打数60安打)、6本塁打の結果を残すと、このオフに支配下登録された。岡田 彰布監督も名前を挙げ、春季キャンプでは1軍スタートがほぼ確定。オープン戦までに結果を残し開幕1軍入りを目指すことになる。
注目を浴びている野口は岡田監督の期待に答え開幕1軍入りを果たし、島本や小野寺といった育成ドラフト出身の先輩たちに続くことができるだろうか。
<阪神の育成ドラフト出身の生え抜き支配下選手>
※2024年シーズン所属
島本 浩也(福知山成美→2010年育成2位)
片山 雄哉(刈谷工→至学館大短期大学部(中退)→福井ミラクルエレファンツ→2018年育成1位)
小野寺 暖(京都翔英→大阪商業大→2019年育成1位)
岩田 将貴(九産大九州→九州産業大→2020年育成1位)
野口 恭佑(創成館→九州産業大→2022年育成1位)
むらやまつぎお
2024-01-18 at 1:55 PM
阪神野手足の速い選手特に中野選手、もっとバントヒットを練習しては。