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栄光の「1988年世代」、残る現役13選手の現在地 36歳になる男たちの成績一覧

2024.01.07


柳田悠岐、田中将大、坂本勇人、前田健太

甲子園の伝説となった2006年の早稲田実業vs駒大苫小牧の決勝戦からはや18年。スター選手がそろう1988年生まれのプロ野球選手も今年で36歳になる。昨年、楽天の塩見 貴洋投手(帝京五)や日本ハムの木村 文紀外野手(埼玉栄)などは引退し、高校・大学でヒーローだった斎藤 佑樹早稲田実業)もすでにユニフォームを脱いでいる。現役でプレーする選手はもう11人しか残っていない。今回は現役選手の昨季のパフォーマンスを振り返りたい。

巨人・坂本 勇人内野手(光星学院)は116試合、22本塁打、60打点、打率.288と主力打者として活躍。昨年の後半からサードで出場しており、一緒にプレーしてきた阿部 慎之助新監督のもと、活躍を目指す。
ソフトバンク・柳田 悠岐外野手(広島商)は143試合にフル出場し、22本塁打、85打点、打率.299と結果を残している。オフシーズンの報道を見ると、野球教室でも、子どもたちから大人気なのが伺える。これからもスターに相応しい成績を残せるか。

楽天・田中 将大投手(駒大苫小牧)は24試合で、7勝11敗、防御率4.91と悔しい成績に終わったが、NPB在籍10年間はすべてローテーション投手として活躍し、100イニングを投げているのはさすが。今季の契約は未更改だが、今季は二桁勝利なるか。
昨季までミネソタ・ツインズでプレーしていた前田 健太投手(PL学園)は22年、トミージョン手術で全休し、昨季に復帰。21試合で、6勝8敗だった。今季からデトロイト・タイガースでプレーする。
野手ではDeNA・宮崎 敏郎内野手(厳木)が目立った。126試合出場で、20本塁打71打点 打率.324を記録し、17年以来、2度目の首位打者を受賞。通算打率.304は素晴らしい数字だ。投手では西武の守護神・増田 達至投手(柳学園)は40試合で、4勝4敗、19セーブ、防御率5.45と不調に終わった。昨年からNPBに復帰したロッテの澤村 拓一投手(佐野日大)も不調に苦しみ、34試合登板で、4勝3敗、3セーブ、14ホールド、防御率4.91に終わった。ヤクルトの石山 泰雅投手(金足農)は2年ぶりに50試合登板したが、防御率4.40に終わる苦しい1年になった。
巨人・梶谷 隆幸外野手(開星)は昨季、3年ぶり100試合出場。2本塁打、19打点、打率.275という結果に終わった。広島・秋山 翔吾外野手(横浜創学館)はNPB復帰2年目となった昨季は115試合、4本塁打、38打点、打率.274だった。會澤 翼捕手(水戸短大付)は54試合出場に終わったが、會澤はプロ野球選手会の選手会長を務めており、プレイヤーの地位向上にも尽力している。
中日のエース・大野 雄大投手(京都外大西)は手術の影響で1試合登板に終わった。これまで通算84勝を挙げている左腕の復活はなるか。ロッテのエースの石川 歩投手(滑川)はコンディション不良で、初の一軍登板なしに終わった。今季は育成選手としてプレーし、復活を目指す。

【1988年世代 現役選手の昨季成績】
坂本勇人 116試合 22本塁打 60打点、打率.288
柳田 悠岐 143試合 22本塁打 85打点、打率.299
田中 将大 24試合 7勝11敗、防御率4.91
前田 健太 21試合 6勝8敗 防御率4.23
宮崎 敏郎 124試合 20本塁打 71打点 打率.324
梶谷 隆幸 102試合 2本塁打 19打点 打率.275
秋山 翔吾 115試合 4本塁打 38打点 打率.274
會澤 翼 54試合 1本塁打 27打点 打率.172
増田 達至 40試合 4勝4敗、19セーブ、防御率5.45
澤村 拓一 34試合 4勝3敗 3セーブ 14ホールド 防御率4.91
大野 雄大 1試合 0勝1敗 防御率0.00
石山 泰雅 50試合 3勝6敗24ホールド 防御率4.40
石川 歩 登板なし

この記事の執筆者: 田中 裕毅

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