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43歳で年俸2億! 和田毅(ソフトバンク)を生んだ島根県のプロ野球選手、現役は何人?

2023.12.27


和田毅

ソフトバンクの最年長左腕・和田 毅投手(浜田高出身)が契約更改を行い、3500万円アップの2億円(推定)でサインした。来年2月に43歳となる大ベテランだが、今シーズンは、7年ぶりに投球回数が100回を超え、8勝をマークしたことが大きく評価されたようだ。

和田は島根県の浜田高出身。1997年夏の甲子園では石川 雅規投手(現ヤクルト)を擁する秋田商(秋田)と対戦したことでも知られている。

浜田高OBには、和田の他にも梨田昌孝(元楽天監督)や、侍ジャパンでコーチを務めた清水雅治(来季から日本ハムコーチ)らが名を連ねている。しかし、ドラフト指名されたOBは2002年の和田が最後。20年以上もプロ野球選手が新たに誕生していない。

一方で、その他の島根県の高校からは、多くの選手がドラフト指名され、2024年シーズンにNPBでユニホームを着る選手が11人もいる。

人数が最も多いのが石見智翠館OBだ。昨年の現役ドラフトで巨人から広島へ移籍した戸根 千明投手や、今年の現役ドラフトでソフトバンクから日本ハムへ移籍した水谷 瞬外野手のほか、ソフトバンク育成・山崎 琢磨投手、広島・久保 修外野手の4人がプレーする。戸根以外の3人は1軍での出場機会がまだない。2024年シーズンはまず1軍での初出場を目指すことになる。

開星OBは巨人・梶谷 隆幸外野手、阪神・糸原 健斗内野手、ロッテ・山本 大斗外野手の3人が現役だ。

糸原は今シーズン、レギュラー的な起用ではなかったが、控え選手として日本一に貢献した。パンチ力が売りの山本も、すでに支配下登録され、今シーズン初安打を記録した。来シーズンは初アーチを架けたいところであろう。

立正大淞南OBもロッテ・友杉 篤輝内野手、ハヤテ223に移籍する谷川 唯人捕手と、複数の選手がプレーする。その他、出雲商OBのロッテ・高野 脩汰投手のほか、三刀屋OBの髙野 颯太内野手が、今年のドラフト会議でヤクルトから育成2位指名を受けた。

浜田高以外から、これだけ多くの選手がプレーしている。この中から島根県の高校出身者の大先輩となる和田のように、息長くNPBで活躍する選手は誕生するだろうか。

<島根県の高校出身でドラフト指名された選手>
※2024年シーズン現役

浜田
和田 毅(早稲田大→2002年ダイエー自由枠)
石見智翠館
戸根 千明(日本大→2014年巨人2位)※現在は広島
水谷 瞬(2018ソフトバンク5位)※現在は日本ハム
山崎 琢磨(2021年ソフトバンク育成7位)
久保 修(大阪観光大→2022年広島7位)
開星
梶谷 隆幸(2006年高校生横浜3巡)※現在は巨人
糸原 健斗(明治大→JX-ENEOS→2016年阪神5位)
山本 大斗(2020年ロッテ育成3位)※現在は支配下
立正大淞南
谷川 唯人(2020年ロッテ育成1位)※来季はハヤテ223
友杉 篤輝(天理大→2022年ロッテ2位)
出雲商
高野 脩汰(関西大→日本通運→2022年ロッテ4位)
三刀屋
髙野 颯太(2023年ヤクルト育成2位)

 

この記事の執筆者: 田中 裕毅

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