阪神・高寺、西武・滝澤、藤澤らが佐久の野球教室で熱血指導。千曲川硬式野球クラブと佐久長聖女子野球部も講師参加
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12月17日、佐久総合公園野球場で、幼児から小学生までを対象にした野球教室が開催され150名近くの子どもたちが参加した。
地元・上田西出身の高寺望夢選手(阪神)と、藤澤亨明さん(西武球団職員・ブルペン捕手)。さらに、滝澤夏央選手(関根学園出身・西武)の3名を講師に迎え、千曲川硬式野球クラブの選手と佐久長聖女子野球部の選手らと共に、子どもたちに守備や打撃のアドバイスをおくった。
今回、11回目となる野球教室を主催したアカハネ保険事務所の代表・赤羽大さんも元球児で、佐久高校(現佐久長聖)から国際武道大。その後TDKと、TDK千曲川でプレーし都市対抗に5度出場するなど、長く活躍してきた。TDK千曲川が廃部後、千曲川硬式野球クラブを立ち上げ、自身もコーチとしてグラウンドに立ち続けている。野球教室開催にあたり、
「野球が未経験の子どもたちにも、野球の楽しさを知ってもらいたいという思いで毎年開催をしています。参加した子どもたちが、やりたいスポーツを選ぶときに、野球を選択肢の一つに入れてくれたらとても嬉しいです」と話す。
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講師として参加した藤澤球団職員(プルペン捕手)、高寺選手、滝澤選手
また、第1回からゲスト講師として参加している西武・藤澤亨明さんも、熱い思いを語った。
「僕も長野出身で、小さいときによく野球教室に行っていました。そこに、プロ野球選手がよく教えにきてくれていて、僕もあんな選手になりたいと憧れていたので、この教室に参加してくれた子どもたちも、小さいときに感じた気持ちを大切にしてくれたら嬉しいなと思っています。何か、彼らが壁にぶつかった時に、乗り越えられるためのヒントを与えられたらいいなと思って話しをさせていただいています」。
西武・滝澤選手、阪神・高寺選手のプレーに子どもたちも笑顔
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一緒にノックを受ける滝澤選手(西武)
昨年もゲスト講師として参加した滝澤夏央選手は、この日は、小学3年生~6年生の選手の守備を指導。子どもたちからも「楽しい!」と声があがった。
「自分は野球が好きで、小さいときから誰かにやらされるのではなく、自分から野球に取り組んできたので、子どもたちにも今日は野球を楽しんでもらいたかったです。夢はあきらめなければ絶対に叶うと思うので、野球を好きになってもらって、自分も子どもたちから目標とされる選手になって、スピードを生かした守備を武器に頑張っていきたいと思います」と話した。
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子どもたちのバッティングを指導する高寺選手(阪神)
また、フリー打撃では大飛球を飛ばし、球場を盛り上げた高寺望夢選手は、この日は打撃の指導にあたった。
「僕は高校まで、めちゃくちゃ楽しく野球をやることができて、やっぱり、上手くなるためには野球を楽しむことだと思うんです。楽しくないと、上手くはならない。でも、プロに入るとレベルが上がって、そういう気持ちを忘れてしまうこともあるので、今日は自分に言い聞かせるように、楽しむということを子どもたちに話していました。こうやって、地元の子どもたちに野球を教えることができて、とても有り難い機会だと感じています」。
また、今年母校・上田西からは、横山聖哉選手がオリックスからドラフト1位指名、さらに、権田琉成選手(上田西―TDK)も7位指名を受けるなど、後輩たちのプロ入りにも刺激を受ける。
「嬉しいですが、負けないように、まずは自分のできることをやって一緒に頑張っていければいいと思います」と抱負を述べた。
この日、参加した子どもたちは、「高寺選手や滝澤選手たちのプレーを目の前で見られて、とても嬉しかったです。今日教わったことを大切に、楽しんで野球を続けたいです」と充実した表情で、球場をあとにした。
(文・安田未由)