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甲斐拓也(ソフトバンク)勝負の単年契約! 同期の高卒選手たち14年目の現在地

2023.12.24


甲斐 拓也(ソフトバンク)

ソフトバンクの扇の要である甲斐 拓也捕手(楊志館出身)が、契約更改を行った。順調なら、来シーズン中に国内FA権を取得することになるが、「1年、1年が勝負」と、複数年契約の打診を断ったようで、単年契約を結んだ。
甲斐は2010年の育成ドラフト6位で指名され、楊志館高からソフトバンクへ入団した。同じく育成ドラフトで、牧原 大成内野手(熊本・城北高出身・育成5位)と、千賀 滉大投手(蒲郡高出身・育成4巡/現メッツ)もソフトバンクが指名したことは有名だ。この3人全員が高卒での入団だった。
この年の他球団の高卒は、ドラフト1位では後藤 駿太外野手(前橋商 オリックス/現→中日)、山田 哲人内野手(履正社 ヤクルト)、山下 斐紹捕手(習志野 ソフトバンク)の3人が高卒で指名された。
これまでに多くの実績を残してきた山田は、来シーズンもキャプテンを継続することがすでに決定。まだまだ主力としてチームを引っ張る立場だ。後藤は交換トレードで中日へと移籍しており、代打や代走、守備固めなど、試合後半からの出場が多くなっている。山下はすでに現役を引退した。
2010年ドラフト指名の高卒選手で、来シーズンも現役を続行する選手は決して多くない。三ツ俣 大樹内野手(修徳 オリックス→2位/現ヤクルト)、西川 遥輝外野手(智辯和歌山 日本ハム→2位/現ヤクルト)、西田 明央捕手(北照 ヤクルト→3位)のヤクルト勢。
その他で磯村 嘉孝捕手(中京大中京 広島→5位)、中崎 翔太投手(日南学園 広島→6位)の広島勢。そして島本 浩也投手(福知山成美→2010年阪神育成2位)の6人だけだ。
この中で、島本と中崎の2人は中継ぎの主力として、今シーズンもチームに貢献。特に島本は、35試合で15ホールドをマークし、防御率1.69と抜群の成績を残した。来シーズンも左の中継ぎとして欠かせない存在だ。
一方の三ツ俣、西川、西田、磯村の4人は1軍を確約されている立場ではない。春季キャンプからアピールして、開幕1軍を目指していく立場となる。
2010年のドラフト指名組にとって、2024年は14年目のシーズンとなる。高卒で入団した選手たちも、すでに若手ではなく中堅からベテランへと差し掛かっていく年齢だ。それぞれチーム内での立場、役割は異なるが、1年でも長く現役を続けられるような成績を残すことを期待したい。

この記事の執筆者: 河嶋 宗一

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