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巨人育成3位指名・宇都宮葵星が仮契約、異例の「地元メディア総集結」のワケ

2023.11.23


巨人育成3巡目指名・宇都宮葵星と巨人・岸敬祐担当スカウト

今 ドラフトで巨人から育成3位指名を受けた愛媛マンダリンパイレーツ・宇都宮 葵星内野手(松山工出身)が17日、愛媛県松山市内のホテルで支度金290万円・年俸400万円(いずれも推定)で仮契約を締結した。

両親と共に臨んだ仮契約交渉は、和やかな雰囲気のなか行われた。実は、2005年から3年間、愛媛マンダリンパイレーツの投手だった父・勝平さんは、来季から巨人2軍内野守備コーチとなる脇谷 亮太コーチの日本文理大時代の1年後輩にあたる。また、担当の岸 敬祐スカウトの兄で、ソフトバンク打撃投手兼1軍マネージャーの健太郎さんは、元高知ファイティングドックスでプレーしていて、父と同時期に四国アイランドリーグplusに所属していた縁も披露された。

宇都宮は松山市立余土小4年時に椿ジャビッツで軟式野球を始めてから、余土中(軟式野球部)、松山工と、松山で野球経歴を重ねてきた。“生粋の松山っ子”のプロ入りに、育成選手の会見としては異例の地元記者3社、カメラ3社が集結した。

「自分の特長はスピードとバットコントロールなので、転がして内野安打で出塁し、走ってチャンスメークしたい」と力強く意気込みを口にした宇都宮。岸スカウトも「スカウト就任5年目にして独立リーグからはじめて縁を頂いた」と感慨深い表情を浮かべていた。

50メートル走5秒9、遠投100メートルという恵まれた身体能力に加え、「脚力に一目ぼれして追いかけてきたが、160キロを超えるロドルフォ・マルティネス(徳島インディゴソックス)のスピードにも振り負けないのを見て、ポイントがプラスされた」と岸スカウトも認める力強さも併せ持つ。背番号「007」からNPB生活をスタートさせる「海賊」は、スピードで支配下契約を、巨人のレギュラーを、さらには球界を代表するへの韋駄天への道を切り拓いていく。
取材・文=寺下 友徳

この記事の執筆者: 寺下 友徳

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