News

2023年苦しんだ智辯和歌山OB、西川遥輝ら9人の来年に期待

2023.11.29


西川 遥輝・東妻 勇輔

楽天を戦力外となった西川 遥輝外野手(智辯和歌山出身)が、ヤクルトに入団した。今シーズンは、35試合の出場で打率.181(72打数13安打)1本塁打と苦しんだものの、実績は十分にある。ヤクルトでは左翼のレギュラー争いに加わることが期待されている。

西川は智辯和歌山(和歌山)出身。同校は今さら説明するまでもないが、和歌山県の名門高で、甲子園の常連として4回(春1回、夏3回)の優勝経験を持つ。

また、これまでにも多くのNPBプレーヤーを生み出してきた。現在も、西川を含め9人がプレーしている。

その中で、今シーズンある程度の結果を残すことができたのは、2人だけしかいなかった。そのひとりがロッテ・東妻 勇輔投手だ。東妻は2021年に37試合の登板で、防御率2.88と躍進した。22年はわずか3試合の登板にとどまったが、今シーズンは36試合の登板で、防御率2.91とV字回復。中継ぎの一角としてチーム2位の成績を支えた。

その他の投手をみると、広島・黒原 拓未投手が、5試合の登板で防御率10.66。高卒3年目の広島・小林 樹斗投手は、1軍登板がなかった。また、中日・岡田 俊哉投手は、開幕前に大怪我を負ったことで離脱。来シーズンは育成契約でスタートすることになる。

野手では、高卒3年目の日本ハム・細川 凌平内野手が、キャリアハイとなる60試合に出場した。打率.216(97打数21安打)と苦戦しているものの、バッテリーを除く7ポジションで起用されるなど、ユーティリティーぶりを発揮。来シーズンは、完全な1軍定着からのレギュラー奪取を目指すことになる。

その他の野手では、広島・林 晃汰内野手が、20試合で打率.207(58打数12安打)1本塁打に終わった。楽天・黒川 史陽内野手も、9試合で打率.091(22打数2安打)1本塁打と振るわず。DeNA・東妻 純平捕手は、1軍出場がなかった。

このように、智辯和歌山OBでは苦しんだ選手が多かった。チームを移り、心機一転となる西川をはじめ、その他の選手たちも、来シーズン飛躍することに期待したい。

<智辯和歌山OBの現役NPBプレーヤー>

岡田 俊哉(中日)
西川 遥輝(ヤクルト)
東妻 勇輔(ロッテ)
林 晃汰(広島)
黒川 史陽(楽天)
東妻 純平(DeNA)
小林 樹斗(広島)
細川 凌平(日本ハム)
黒原 拓未(広島)

この記事の執筆者: 勝田 聡

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.05.20

【春季京都府大会】センバツ出場の京都国際が春連覇!あえてベンチ外だった2年生左腕が14奪三振公式戦初完投

2024.05.19

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在30地区が決定、青森では青森山田、八戸学院光星がシード獲得

2024.05.20

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在31地区が決定、宮城では古川学園、仙台南、岩手では盛岡大附、秋田では秋田商などがシードを獲得

2024.05.19

【宮崎】日章学園、富島、小林西などが初戦を突破<県選手権大会地区予選>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.17

「野球部や高校部活動で、”民主主義”を実践するには?」――教育者・工藤勇一さん【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.5】

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?