2023年苦しんだ智辯和歌山OB、西川遥輝ら9人の来年に期待
西川 遥輝・東妻 勇輔
楽天を戦力外となった西川 遥輝外野手(智辯和歌山出身)が、ヤクルトに入団した。今シーズンは、35試合の出場で打率.181(72打数13安打)1本塁打と苦しんだものの、実績は十分にある。ヤクルトでは左翼のレギュラー争いに加わることが期待されている。
西川は智辯和歌山(和歌山)出身。同校は今さら説明するまでもないが、和歌山県の名門高で、甲子園の常連として4回(春1回、夏3回)の優勝経験を持つ。
また、これまでにも多くのNPBプレーヤーを生み出してきた。現在も、西川を含め9人がプレーしている。
その中で、今シーズンある程度の結果を残すことができたのは、2人だけしかいなかった。そのひとりがロッテ・東妻 勇輔投手だ。東妻は2021年に37試合の登板で、防御率2.88と躍進した。22年はわずか3試合の登板にとどまったが、今シーズンは36試合の登板で、防御率2.91とV字回復。中継ぎの一角としてチーム2位の成績を支えた。
その他の投手をみると、広島・黒原 拓未投手が、5試合の登板で防御率10.66。高卒3年目の広島・小林 樹斗投手は、1軍登板がなかった。また、中日・岡田 俊哉投手は、開幕前に大怪我を負ったことで離脱。来シーズンは育成契約でスタートすることになる。
野手では、高卒3年目の日本ハム・細川 凌平内野手が、キャリアハイとなる60試合に出場した。打率.216(97打数21安打)と苦戦しているものの、バッテリーを除く7ポジションで起用されるなど、ユーティリティーぶりを発揮。来シーズンは、完全な1軍定着からのレギュラー奪取を目指すことになる。
その他の野手では、広島・林 晃汰内野手が、20試合で打率.207(58打数12安打)1本塁打に終わった。楽天・黒川 史陽内野手も、9試合で打率.091(22打数2安打)1本塁打と振るわず。DeNA・東妻 純平捕手は、1軍出場がなかった。
このように、智辯和歌山OBでは苦しんだ選手が多かった。チームを移り、心機一転となる西川をはじめ、その他の選手たちも、来シーズン飛躍することに期待したい。
<智辯和歌山OBの現役NPBプレーヤー>
岡田 俊哉(中日)
西川 遥輝(ヤクルト)
東妻 勇輔(ロッテ)
林 晃汰(広島)
黒川 史陽(楽天)
東妻 純平(DeNA)
小林 樹斗(広島)
細川 凌平(日本ハム)
黒原 拓未(広島)