中日で復活を狙う中島宏之、24年前のドラフト同期はあの監督! じつに18人が逆指名で入団
中島宏之
2年連続で最下位に沈んだ中日が、現在41歳の大ベテラン中島 宏之内野手(伊丹北出身)を獲得する。中島は巨人への移籍5年目となった今シーズン、わずか8試合の出場で、打率.278(18打数5安打)と不本意な成績に終わった。
通算では1928安打、994打点を記録している。2000安打まであと72安打、1000打点まであと6打点と、大台に迫っている実績はあるが、現時点では代打で起用されることが濃厚だ。もちろん、序盤から結果を残すことができれば、交流戦でのDHを含め、スタメンでの出場も可能性としては残されている。
中島は20世紀最後のドラフトとなった2000年のドラフト会議で指名を受け、伊丹北(兵庫)から西武へと入団した。来年は24年目のシーズンとなり、ドラフト同期入団ではNPB現役プレーヤーはひとりもいない。
この年のドラフト会議では、逆指名制度が用いられていた。来シーズンから巨人の監督を務める阿部 慎之助(安田学園ー中央大=巨人1位)や、現役引退後も広島でコーチを務めている廣瀬純(佐伯鶴城ー法政大=広島2位)など、全12球団で18人が逆指名で入団を果たしている。
一方で、横浜(現DeNA)は1位で逆指名を用いず(2位の吉見祐治は逆指名)、内川 聖一(大分工)を指名している。ドラフト1位指名選手の中では、阿部と内川が名球会入りを果たした。なお、オリックスが内海 哲也(敦賀気比)を指名するも、入団を拒否されている。
ドラフト3位以下では、帆足 和幸(三井高ー九州三菱自動車=西武3位)、赤星 憲広(大府ー亜細亜大ーJR東日本=阪神4位)、渡辺 俊介(國學院栃木ー國学院大ー新日本製鐵君津=ロッテ4位)、畠山 和洋(専大北上=ヤクルト5位)、藤本 敦士(育英ー亜細亜大中退ーデュプロ=阪神7位)といった選手が指名され、のちにチームの中心となった。
ドラフト同期の阿部は、来シーズンからライバル球団の監督となり、同じ高卒でプロ入りした内川や畠山は、すでに現役を引退。畠山はヤクルトで2軍打撃コーチを務め、後進の育成に励んでいる。
それでもなお現役続行にこだわった中島。来シーズンは、代打の切り札として復活を図る。