【仙台六大学】東北学院大 vs 宮城教育大

東北学院大・長谷山諒が勝負強さ発揮し3打点！東陵同級生の活躍に刺激受けバットでアピール

＜仙台六大学野球秋季新人戦：東北学院大8－3宮城教育大＞◇3日◇1回戦◇東北福祉大
仙台六大学野球秋季新人戦が3日開幕し、1回戦第1試合では東北学院大が宮城教育大に8対3で勝利した。2対2で迎えた4回、5番・木村 颯汰内野手（2年＝東北学院）の犠飛で勝ち越すと、その後も着実に加点する。投げては先発・内田 塁斗投手（1年＝盛岡三）が7回8奪三振3失点と粘投し、8回は小坂 英斗投手（2年＝福島工）、9回は小林 聡太朗投手（1年＝聖光学院）が、いずれも1回2奪三振無失点と完璧な投球を披露した。
「2番・遊撃」でフル出場した右の好打者・長谷山 諒内野手（2年＝東陵）は5回に1死二、三塁で中前へ抜ける2点適時打、7回に1死三塁で右翼への犠飛を放ち、2安打3打点。バットで存在感を示し、「チームを流れに乗せられるようなバッティングができた」と手応えを口にした。

東陵では右肩を痛めたこともあって本職の遊撃を守れない時期があり、3年時は「4番・一塁」が定位置。チャンスに強い打撃が高校時代からの一番の売りだった。
東陵の同期からは長峰 颯太投手（東北福祉大）、高橋 幸誠投手（東北学院大）、熊谷 蓮投手（東北工業大）の3投手が、仙台六大学野球連盟所属の大学へ進学し、硬式野球部でプレーしている。かつての仲間からは刺激を受けているといい、中でも1年時から結果を残している熊谷には「リーグ戦で抑えている姿を見て、高校の時よりメンタルが強くなって成長したと感じた」と賛辞を贈った。
長谷山は2年時までのリーグ戦では出場機会を得られていない。最大のライバルは、攻守ともに高いレベルを誇る正遊撃手・小林 三邦内野手（3年＝鶴岡東）だ。「守備では（小林に）かなわない。『チャンスで打てない』というチームの課題がある中、自分はチャンスの場面が得意なので、バッティングでアピールしたい」。準決勝以降も快音を響かせ、来年につなげることはできるか、注目だ。

東北学院大は長谷山のほか、1番・高橋 琉外野手（2年＝久慈）が4盗塁を決め、3番・齊藤 柊外野手（2年＝鶴岡東）が3安打を放つなど、上位打線が機能した。4日に行われる仙台大との準決勝も、初回に先手を取って序盤から試合の主導権を握りたい。
宮城教育大はすでにリーグ戦を経験しているメンバーがずらりと並ぶ打線が9安打をマークしたが、大量得点につなげることはできなかった。今年はリーグ戦、新人戦ともに全敗。来年、この日出場した1、2年生が中心となって巻き返しを図る。
（取材＝川浪康太郎）