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【日本シリーズ】舞台は甲子園へ、高校時代に無縁だった右腕と活躍を見せた左腕の対決<第3戦>

2023.10.31


日本シリーズは異例のスコアで2戦目までが終わった。互いに8対0で勝利する1勝1敗の五分。第3戦からは阪神の本拠地、甲子園に舞台を移しての決戦となる。
先発マウンドの大役を担うのは、阪神が伊藤 将司投手(横浜高出身)で、オリックスは東 晃平投手(神戸弘陵出身)。右と左以上に好対照の2人が投げ合うことになる。
伊藤は横浜(神奈川)で2年春からエースとして活躍。2年夏、3年春と甲子園のマウンドを踏んだ。2年夏の丸亀(香川)戦では14奪三振1失点完投勝利を見せた。国際武道大、JR東日本をへて、20年ドラフト2位で阪神に入団した。ここまで3年間先発ローテーションを守り、21年と23年に2ケタ10勝をマーク。今や阪神の左のエースとして君臨している。

一方、6年目の東は今年、ようやく大ブレークした。神戸弘陵(兵庫)時代は2年春からエースになったが腰痛などケガに泣き、甲子園には届かず、2017年育成ドラフト2位でオリックスに入団した。プロ入りしてもケガに泣く。1年目は左わき腹痛、2年目は故障はなかったが、3年目は右肩、右肘を故障。オフに育成契約が切れたが再び育成契約を結んだ。4年目は打球が右肩に当たるアクシデントにも見舞われ、オフに育成契約を再び結び直した。ようやく5年目の22年7月に支配下登録を勝ち取ると、4試合に登板。今季は7月30日の日本ハム戦で初先発初勝利を挙げると、負けなしの6連勝を飾って優勝に貢献した。まさに苦労人と呼ぶにふさわしい右腕が、甲子園の大舞台に挑む。
甲子園を目指した高校時代は正反対の3年間を過ごした2人。果たして軍配はどちらに上がるか。

この記事の執筆者: 鎌田 光津希

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