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「常廣1位」を公表した広島、2位も大学生投手か 「赤ゴジラ」後継高校生も発見!〈ドラフト指名予想〉

2023.10.23


すでに1位に常廣 羽也斗投手(大分舞鶴-青山学院大)の指名を公表した広島。今季は新井貴浩監督のもと、2位。来季ペナントレースを制するために、2位以降、どんな戦略をしていくべきか考えていきたい。
まず今年の退団者はこちら。

引退・一岡 竜司投手(藤蔭出身)
戦力外・薮田 和樹投手(岡山理大付出身)
戦力外・岡田 明丈投手(大商大高出身)
戦力外・行木 俊投手(横芝敬愛出身)*
戦力外・中村 来生投手(高岡第一出身)*
戦力外・三好 匠内野手(九州国際大付出身)
戦力外・木下 元秀外野手(敦賀気比出身)*
(*は育成選手)
投手が5人も減ることになる。1位常廣だけでなく、2位以降も投手指名が基本線となりそうだ。

2位、もしくは「外れ1位」で獲りたい4投手
「常廣1位」という選択はカープの王道の戦略と言っていいだろう。カープの主力投手のほとんどが大卒だ。

不動のエース・大瀬良 大地投手(長崎日大-九州共立大)、若きエースの森下 暢仁投手(大分商-明治大)、今季8勝、3完封の九里 亜蓮投手(岡山理大附-亜細亜大)、11勝の床田 寛樹投手(箕面学園-中部学院大)、48試合登板の大道 温貴投手(春日部共栄-八戸学院大)、54試合登板の矢崎 拓也投手(慶應義塾高-慶應大)、そして通算80勝を挙げている野村 祐輔投手(広陵-明治大)。いずれもドラフトで3位までに指名されている。

今年は大学生投手が大豊作だ。2位、もしくは常廣の外れ1位として獲得できそうな逸材大学生投手の4名を挙げていきたい。
草加 勝投手(創志学園-亜細亜大)
上田 大河投手(大商大高-大商大)
高 太一投手(広陵-大阪商業大)
村田 賢一投手(春日部共栄
草加はカープ好みの頑丈さと総合力の高さを秘めている。テクニックが長けているのは上田、速球派左腕なら高がおり、野村、森下と明治大のエースを獲得してきた流れで、今年のエース・村田もあるだろう。速球、ツーシームを生かした投球術は絶品だ。

センス抜群の高校生野手2人!
高校生野手も指名したいところ。ショートでは横山 聖哉内野手(上田西)は鍛えがいのある逸材だ。
そして武田 陸玖投手(山形中央)もオススメだ。投げては140キロ後半、打者としては高校日本代表の4番打者を任された二刀流選手である。木製バットでも左中間に長打が打てる技術の高さがある。

将来的にはかつて広島のローテーションとして活躍し、打撃も良かった髙橋 建投手(横浜)、あるいは、打者に転向し、赤ゴジラとよばれた嶋 重宣外野手(東北)のような打者に育つかもしれない。それぐらいのセンスを持った逸材である。また、2018年育成1位の大盛 穂外野手(飛龍高-静岡産業大)、2022年育成2位の中村 貴浩外野手(九州国際大付高-九州産業大)が一軍デビューしているが、今年は打撃力の高い大学生野手の育成指名もあるのではないか。

そこで推したいのが、静岡大のスラッガー・佐藤 啓介外野手(中京大中京)。高校時代は、怪我が多く、控えだったが、高橋源一郎監督は「早朝から練習を行い、努力を惜しまない選手」と評し、最後の夏は2試合連続本塁打を放った努力家は、大学で花開いた。エピソードから聞いてもカープ好みの逸材ではないか。
完成度が高い大学生投手を複数指名し、センスの高い野手も獲得――。そして数年後には「やはり広島はドラフトがうまい」と呼ばれる成果を期待したい。
文/河嶋宗一(編集部主筆)
*「12球団ドラフト指名予想」記事一覧はこちらから

この記事の執筆者: 河嶋 宗一

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