News

広島 2位の躍進を支えたのは、「2016年ドラフト組」

2023.10.19


坂倉 将吾

毎年行われるドラフト会議で指名した全員が、1軍で華々しい活躍をすることはない。複数人の主力が出てくることもそう多くはない。レギュラーや先発ローテーション投手、勝ちパターンといった主力が、同一のドラフト会議から生まれたら、それは”大当たりドラフト”と言っても過言ではない。

近年、各球団に大当たりドラフトはあったのだろうか。高校生と大学生社会人の分離ドラフトが終わった2008年以降のドラフトで振り返ってみたい。

今シーズンから新井貴浩監督に率いられた広島は、昨シーズンの5位から一気に2位へと躍進した。そのなかでエース格の働きを見せたのが、2016年ドラフト3位の床田 寛樹投手(箕面学園出身)だった。

床田はルーキーイヤーから開幕ローテーションに入るも3試合の登板で離脱。トミー・ジョン手術を受けたことで1軍に復帰したのは2019年のことだった。そこから先発ローテーションに定着したが、故障もありなかなか殻を破れない。しかし今年は自身初の規定投球回と2ケタ勝利(11勝)を達成。先発ローテーションの柱となった。

この2016年のドラフト会議で指名した選手たちで主力となっているのは床田だけじゃない。ドラフト1位の加藤 拓也投手(慶應義塾出身=現・矢崎 拓也)も開花した。ルーキーイヤーに迎えたプロ初登板では9回1死までノーヒットノーランの好投。最終的には8.1回を投げ1失点の内容でプロ初登板、初勝利と華々しいスタートを切った。

しかし以降は思うように結果を残せない。5年目を終えた時点での登板数は22試合。勝ち星もプロ初登板で挙げたのみと苦しんでいた。そんな中、昨シーズンはキャリアハイとなる47試合に登板し、17ホールドをマーク。今シーズンはシーズン途中から守護神も任されるなど54試合の登板で4勝2敗、24セーブ、10ホールド、防御率2.81と立派な戦力となった。

野手ではドラフト4位の坂倉 将吾捕手(日大三出身)が確固たる主力となった。3年目の2019年に51試合の出場を果たすと、4年目の2020年には81試合、2021年には132試合と着実に出場機会を増やしていく。初めて規定打席に到達した2021年は打率.315(422打数133安打)とハイアベレージをマークした。以降も捕手としての出場だけでなく一塁手や三塁手での出場もありながら、3年連続で規定打席に到達し2ケタ本塁打を放つなど、チームの躍進に大きく貢献した。

ドラフト2位の高橋 昂也投手(花咲徳栄出身)と同5位のアドゥワ 誠投手(松山聖陵出身)は故障もあり思うような成績を残せていない。しかし高橋は2021年に5勝を挙げており、アドゥワも2018年に53試合に登板するなど片鱗は見せている。高卒入団ということもあってまだ若い。来シーズン以降の奮起が期待される存在だ。

<2016年ドラフトにおける広島の指名選手一覧>
1位:加藤 拓也(慶應義塾ー慶應義塾大)
2位:高橋 昂也花咲徳栄
3位:床田 寛樹(箕面学園ー中部学院大)
4位:坂倉 将吾日大三
5位:アドゥワ 誠松山聖陵
6位:長井 良太(つくば秀英

文=勝田 聡

この記事の執筆者: 田中 裕毅

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.04.19

【島根】石見智翠館、三刀屋がコールド発進<春季県大会>

2024.04.19

【山口】下関国際、高川学園、宇部鴻城がコールド発進<春季大会>

2024.04.19

【福岡】福岡大大濠-福岡、西日本短大附-祐誠、東筑-折尾愛真など好カード<春季地区大会>

2024.04.19

【春季千葉大会展望】近年の千葉をリードする専大松戸、木更津総合が同ブロックに! 注目ブロック、キーマンを徹底紹介

2024.04.19

【熊本】熊本国府は鎮西と対戦<RKK旗組み合わせ>

2024.04.14

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.15

四国IL・愛媛の羽野紀希が157キロを記録! 昨年は指名漏れを味わった右腕が急成長!

2024.04.17

仙台育英に”強気の”完投勝利したサウスポーに強力ライバル現る! 「心の緩みがあった」秋の悔しさでチーム内競争激化!【野球部訪問・東陵編②】

2024.04.16

【春季埼玉県大会】2回に一挙8得点!川口が浦和麗明をコールドで退けて県大会へ!

2024.04.15

【春季和歌山大会】日高が桐蔭に7回コールド勝ち!敗れた桐蔭にも期待の2年生右腕が現る

2024.04.09

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.05

早稲田大にU-18日本代表3名が加入! 仙台育英、日大三、山梨学院、早大学院の主力や元プロの子息も!

2024.04.14

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.02

【東京】日大三、堀越がコールド発進、駒大高はサヨナラ勝ち<春季都大会>

2024.03.23

【春季東京大会】予選突破48校が出そろう! 都大会初戦で國學院久我山と共栄学園など好カード