ソフトバンク近藤が最後の打席で本塁打トップに並ぶ26号、移籍1年目で大きな貢献
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<オリックス4-1ソフトバンク>◇9日◇京セラドーム大阪
ソフトバンク・近藤 健介外野手(横浜高)が今季最終戦で意地の1発を放って、本塁打王争いトップに並んで見せた。0対4で迎えた9回1死走者なし。敗色濃厚のムードのなか、狙いすましたように直球をフルスイングした打球が、左翼席スタンドに吸い込まれた。今季26号のソロ。本塁打争いでトップに1本差だったが、今季最終戦の最後の打席で追いついた。
10日のロッテー楽天戦で、同じく26本で並んでいるロッテ・ポランコ外野手、楽天・浅村 栄斗内野手(大阪桐蔭出身)に本塁打が出なければ、近藤も本塁打王となる。
日本ハムからFAでソフトバンクに移籍した今季は、全143試合に出場し26本塁打を放っただけでなく、リーグトップの87打点をマークし、打点王はほぼ当確状態。本塁打王も合わせて「2冠」の可能性も出てきた。打率.303もリーグ2位と、三冠王も狙えるほどの成績を残した。
思い起こせば今年は春からワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界一に貢献すると、シーズンでは新天地でのソフトバンクでも打線の中心として柳田 悠岐外野手(広島商出身)とともに大暴れした。チームとしては優勝を逃したが、近藤個人としては大満足できるものだっただろう。
クライマックスシリーズ(CS)でも大暴れすることは間違いない。この日のように、最後の最後まで、チームのために、自分の成績のためにもあきらめずにバットを振り続け、チームに栄冠をもたらすはずだ。