試合レポート

【関西六大学】大阪経済大vs神戸学院大

2023.09.16


無四球で3安打完封勝利を飾った津田淳也(大阪経済大)

ドラフト候補右腕の大阪経済大・津田が3安打完封!7回に自己最速タイの152キロを計測

<関西六大学秋季リーグ:大阪経済大8-0神戸学院大>◇16日◇第3節1回戦◇わかさスタジアム京都

今秋のドラフト候補である大阪経済大の最速152キロ右腕・津田 淳哉投手(4年=高田商)が無四球3安打完封。自身今季3勝目を挙げ、チームに勝ち星をもたらした。

「(球は)今日が一番走っていたと思います」と津田は立ち上がりから常時140キロ台後半の直球を投げ込み、3回までパーフェクトピッチング。4回に初安打を浴びたが、その後も落ち着いた投球を見せ、神戸学院大打線を抑え込んでいく。

「ペース配分がしっかりできたので、最後までバテることなく、ずっと強い球を投げられたと思います」と後半に入っても球威が衰えなかった津田は、7回に球場のスピードガンで自己最速タイとなる152キロを計測。得点圏に走者を進められたのは4回だけという危なげない投球で、最後まで神戸学院大のスコアボードに0を刻み続けた。

力投派の印象が強い津田ではあるが、この日に奪った三振は5つで、四死球は0。テンポ良く打たせる投球で、わずか100球で完封とゲームメーク能力の高さを見せつけた。

「守備の人たちにたくさん助けてもらっているので、もっと楽に抑えられるようにしたいと思います。コントロール良く、テンポ良く投げたら打線にも繋がってくると思うので、まずは四球を出さないことを意識しています」と話す津田。春から夏にかけて投手としての総合力を順調に伸ばしており、スカウトたちの評価も間違いなく上がっているだろう。

打線も1回に4番・下山 滉太内野手(3年=桜宮)が3ラン本塁打を放つなど、15安打8得点と活発。春は最終節で大阪商業大に勝ち点を落として惜しくも2位に終わったが、津田以外の投手陣も充実しており、16年ぶりのリーグ優勝も狙える戦力を誇っている。

「優勝だけを見てずっと練習してきました」と話す津田。まずは17日の2回戦で勝利して、次戦に向けて弾みをつけたい。

取材=馬場 遼

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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