【愛知】敗者復活戦 岡崎工科 vs 知立

岡崎工科が、力の差を示して知立に6回コールド勝ち
<愛知県秋季西三河高校野球大会1次予選:岡崎工科12-1知立(6回コールド)>◇20日◇敗者復活3回戦◇刈谷
県大会出場へ向けて、負けられない西三河地区敗者復活戦の3回戦。比較的力の似通った学校がひしめき合う西三河地区は、このあたりの戦いがかなり厳しくなっていく。ちょっとしたことで、試合の流れが左右されていくことも多く、一つひとつのプレーが大事な戦いとなっていく。
岡崎工科は初戦で知立東に勝ったが、3回戦で西尾に敗れて敗者戦に回ることになった。今の時代、部員確保もなかなか厳しいと言われている実業校の中では、1年生13人、2年生28人と部員数も多く、チームとしての総合力も高いチームだという評価である。知立はトーナメント初戦で豊田工科に敗れて敗者戦に回ったが、そこで岡崎西を下しての進出である。
ここで勝てば、県大会進出を賭けた2次トーナメントに進出することになるので大事な戦いとなる。
力で上回る岡崎工科は初回からリードを奪う。
初回、岡崎工科は先頭の山本の安打と四球、バントで1死二、三塁としてから、4番・村山の二塁打で2点を先取。2回にも四球の走者を進めて内野ゴロの間に3点目。そして3回には、相手失策にも乗じて、チャンスを広げて、9番・中村と1番・山本の連続二塁打などで打者10人で5点を加える。序盤で大量リードを奪い、試合をほぼ決定づけた。
岡崎工科は、5回にも山本の中前適時打で1点、6回には2死満塁で、代打・三宅の2点適時打などで、さらに3点を追加した。打線では、4番・村山は4打数4安打2打点と、十分に4番の役を果たしていた。
守っては失策4は、ちょっといただけないところかもしれないが、先発中村投手が5回を1失点。さらにリリーフした辻投手も先頭は二塁打で出したものの、ライナー併殺で切り抜けた。
岡崎工科の平松忠親監督は、「新チームはメンバー総入れ替えになって、公式戦経験者が誰もいない状態からのスタートだったので、どうかなとは思っていました。やはり、経験不足だから、やらんでもいいミスがちょっと多すぎでした(苦笑い)。本当言うと、選手はある程度揃っていると思うので、もうちょっとやれるかなとは思っていたんですよ。西三河は、ここ(敗者復活戦)から勝ち上がっていくのは、なかなか大変ですからね」と、敗者復活戦へ回っての戦いとなったが、なんとか県大会進出を果たしたいという思いである。それでも、混戦の西三河地区の中でも、ある程度力はある存在と言っていいのではないだろうかという印象だった。11月には今年も関東・東京遠征を予定していて横浜、府中工科と戦うということになっている。
新チームのスタートは、総勢13人という知立。苦しい陣容ではあるけれども、堀田 聡司監督は、何とかやりくりしながら戦っているという感じだった。