智辯和歌山を破った高野山は名指導者が率いるチーム、さらにグラウンドも標高900メートルの場所に!
勝利した高野山
第105回全国高校野球選手権和歌山大会で15日、ダントツの優勝候補・智辯和歌山を破った高野山のグラウンド環境はあまり知られていない。
和歌山県北部に所在する高野山は世界遺産にも登録されているが、高野山高校はまさに寺院などがある観光地内にある。
高校までの道のりも険しく、南海電鉄・極楽橋駅から高野山駅までケーブルカーで登っていくと高野山駅に到着する。
さらに学校近くには正智院があり、グラウンドは標高約900メートルほどの場所にある。
和歌山市内と比べると、気温は和歌山県内の他の地域と比べて5~7度ほど低いという。冬場になるとグラウンドが凍結して、満足な練習ができない日々が続き、雪が降ることも珍しくない。
そんな環境下で、力をつけてきた高野山は、伊藤 周作監督が率いる。中央大の監督として阿部 慎之助を指導した経験がある。他にも大正大、名古屋学院大、NPOルーキーズで監督を務めた実績があり、アマチュア球界では名の通った指導者だ。
2021年夏にもベスト4入りするなど健闘することも多い高野山が、ついに和歌山の「横綱」を破った。