巨人1軍昇格の浅野は、高卒ルーキーイヤーでどこまで成績を残せるか
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巨人のドラフト1位ルーキー浅野 翔吾外野手(高松商出身)が1軍に昇格した。現時点でのレギュラー候補というわけではないが、1年目の夏場に1軍昇格を果たしたことからも原辰徳監督ら首脳陣の期待の高さがうかがい知れる。
さて、巨人からドラフト1位で指名を受けた高卒の野手は1年目から1軍で結果を残していたのだろうか。1989年(平成元年)のドラフト以降で調べてみた。
1989年から2022年のドラフト会議で巨人が1位で指名し、入団に至った高卒の野手は浅野を含めて7人いた。
松井秀喜(星稜→1992年1位)や坂本 勇人内野手(光星学院→2006年高1巡)に岡本 和真内野手(智辯学園→2014年1位)ら錚々たる名前が並んでいる。
松井は1年目に57試合に出場。打率.223(184打数41安打)、11本塁打の成績を残した。巨人の高卒ルーキーでは唯一となる2ケタ本塁打を記録している。王貞治(早稲田実業)でも、高卒1年目は7本塁打だった。
岡本は1年目に17試合に出場し、打率.214(28打数6安打)、 1本塁打の成績を残した。しかし2年目以降は低迷し、2本目を記録したのは4年目となる2018年のこと。1年目に一発を放ってもスイスイと階段を登れるわけではないのである。
1年目の坂本は安打こそ放ったものの本塁打は0。出場試合数はわずか4試合だった。しかし2年目にして開幕スタメンをつかむと、そこからはトントン拍子でレギュラーの座をつかんでいる。
一方で大田 泰示外野手(東海大相模→2008年1位、現DeNA)は3試合の出場でノーヒット。原俊介(東海大相模→1995年1位)と藤村大介(熊本工→2007年高1巡)は1年目に1軍での出場はなかった。
平成以降でみると松井、坂本、岡本と球団史に残るドラフト1位指名の高卒野手は、1年目から1軍で安打を記録していた。浅野も偉大な先輩に続くことができるだろうか。
記事=勝田 聡
<高卒ドラフト1位野手の1年目成績>
※平成元年(1989年)以降
※年度はドラフト指名年
1992年:松井秀喜(星稜出身)
57試合 打率.223(184打数41安打) 11本 27打点
2006年:坂本 勇人(光星学院出身)※高校生ドラフト
4試合 打率.333(3打数1安打) 0本 2打点
2007年:藤村大介(熊本工出身)※高校生ドラフト
出場なし
2008年:大田 泰示(東海大相模出身)
3試合 打率.000(1打数0安打) 0本 0打点