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DeNA宮﨑はセ・リーグ初の偉業に挑む 村上、牧らとデッドヒート演じる

2023.05.30

DeNA宮﨑はセ・リーグ初の偉業に挑む 村上、牧らとデッドヒート演じる | 高校野球ドットコム
中央大時代の牧秀悟

 昨シーズンのセ・リーグのホームラン王は、ヤクルト・村上 宗隆内野手(九州学院出身)が56本塁打を放ち、2位の巨人・岡本 和真内野手(智辯学園出身)に26本もの大差をつけ獲得した。首位打者と打点王も同時に獲得し、令和初の三冠王に輝いたことは記憶に新しい。

 しかし今シーズンはセ・パ交流戦に入る前までで、村上と岡本、そしてDeNAの宮﨑 敏郎内野手(厳木出身)と牧 秀悟内野手(松本第一出身)の2人を加えた4人が9本で並んでいる。

 村上と岡本は大方の予想通りといったところだが、宮﨑と牧も予想以上にホームランを放ち、昨シーズンのような独壇場という雰囲気は今のところない。

 まだまだタイトル争いの行方を争うには早すぎるかもしれないが、宮﨑がホームラン王を獲得すれば歴史的な快挙となる。

 なんとセ・リーグでは過去、大卒社会人出身のホームラン王は1人もいないのだ。1952年の杉山悟(名古屋=現中日)のように高卒社会人(当時は旧制中学)や、大学中退から社会人を経てプロ入りし、トレードでの移籍を経て1990年と1991年に2年連続で獲得した落合博満(元中日など)のように社会人出身のホームラン王は過去にもいた。しかし不思議なことに大卒社会人からプロ入りし、ホームラン王となった選手は1人もいないのである。

 一方のパ・リーグでは2021年のオリックス・杉本 裕太郎外野手(徳島商出身)や1952年の深見安博(西鉄→東急)に1950年の別当薫(毎日)が大卒社会人としてホームラン王を獲得している。

 ホームラン王を獲得するような強打者は高卒や大卒、あるいは社会人出身でも高卒からその道を選択したケースが多いのが主たる理由だろう。

 果たして宮﨑はセ・リーグ史上初めてとなる大卒社会人出身者のホームラン王となるだろうか。

<2023年セ・リーグ本塁打ランキング>
※2023年5月28日終了時点

9本 宮﨑 敏郎厳木→日本文理大→セガサミー→2012年DeNA6位)
9本 岡本 和真(智弁学園→2014年巨人1位)
9本 牧 秀悟松本第一→中央大→2020年DeNA2位)
9本 村上 宗隆九州学院→2017年ヤクルト1位)

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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