新潟県の高校出身の野手、滝澤がプロ初ホームラン
4月15日に行われた日本ハム対西武([stadium]エスコンフィールド北海道[/stadium])の試合で、西武・滝澤 夏央内野手(関根学園出身)がプロ初アーチを放った。
9-0と西武が大量リードで迎えた9回表、1死走者なしの場面で打席に入った滝澤は、2球目をスイングすると打球は一直線で右翼フェンスを越えブルペンへと飛び込んだ。これが滝澤にとって嬉しいプロ初ホームラン。試合後にはヒーローインタビューにも呼ばれ笑顔を見せた。
滝澤は2021年育成ドラフト2位で指名を受け、関根学園(新潟)から入団した内野手だ。ルーキーイヤーだった昨年は、5月に支配下登録を勝ち取り48試合に出場。そのなかで打率.224(85打数19安打)とまずまずの数字を残した。
昨年も正遊撃手である源田 壮亮内野手(大分商出身)が離脱している時を中心に出場していたが今年も同様だ。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で源田が負傷したことで出遅れているなか、ルーキーの児玉 亮涼内野手(文徳出身)とともに出場機会をつかんでいる。
そんな滝澤と同じ新潟県の高校出身者を見ると、投手が目立つ。いや、投手しかいないと言っても差し支えはない。
現役で支配下登録されている選手はDeNA・笠原 祥太郎投手(新津→新潟医療福祉大→2016年中日4位)、ソフトバンク・椎野 新投手(村上桜ヶ丘→国士舘大→2017年ソフトバンク4位)、阪神・渡辺 雄大投手(中越→青山学院大→新潟アルビレックスBC→2017年ソフトバンク育成6位)、オリックス・漆原 大晟投手(新潟明訓→新潟医療福祉大→2018年オリックス育成1位)、巨人・菊地 大稀投手(佐渡高→桐蔭横浜大→2021年巨人育成6位)、そして、ルーキーのロッテ・田中 晴也投手(日本文理→2022年ロッテ3位)、楽天・荘司 康誠投手(新潟明訓→立教大→2022年楽天1位)、阪神・茨木 秀俊投手(帝京長岡→2022年阪神4位)と滝澤以外は全員が投手だった。
滝澤は遊撃手としてはもちろん、その他のポジションもこなすことができる内野のユーティリティーとして、1軍で通用する守備力を持っていることは、昨シーズンまでに実証済み。あとはパンチ力をつけ打撃力でもアピールしていきたい。野手としての現役で唯一の新潟県の高校出身者である滝澤の活躍に注目だ。
(記事=勝田 聡)