沖縄尚学、大分商など、九州地区センバツ出場校は現役プレーヤーを多く輩出
ソフトバンク・東浜巨、西武・源田壮亮
第95回記念選抜高校野球大会の出場校が発表された。今大会は記念大会で従来より4校多い36校が出場するが、出場校のOBにはプロ野球選手も数多い。
九州地区は沖縄尚学(沖縄)、長崎日大(長崎)、長崎海星(長崎)、大分商(大分)の4校が春のセンバツに出場する。
昨年秋の九州大会を制した沖縄尚学のOBでは、ソフトバンク・東浜 巨投手(沖縄尚学→亜細亜大→2012年ソフトバンク1位)、ソフトバンク・嶺井 博希捕手(沖縄尚学→亜細亜大→2013年DeNA3位)、西武・與座 海人投手(沖縄尚学→岐阜経済大→2017年西武5位)、ソフトバンク・リチャード内野手(沖縄尚学→2017年ソフトバンク育成3位)、阪神・岡留 英貴投手(沖縄尚学→亜細亜大→2021年阪神5位)の5人が現役でプレーしている。
嶺井は今シーズンからソフトバンクへ移籍。高校、大学でバッテリーを組んだ1学年上の東浜と再び共闘する。東浜はメッツ・千賀 滉大投手(蒲郡高出身)が抜けた投手陣を引っ張る立場。開幕ローテーション入りはもちろん、開幕投手の大役を目指すことになる。
長崎日大高のOBでは広島・大瀬良 大地投手(長崎日大→九州共立大→2013年広島1位)が唯一、現役でプレーしている。昨シーズンは規定投球回に到達せず8勝9敗と負け越した。新井貴浩新監督のもと、気分一新で奮起が求められる。
今シーズンから日本ハムでプレーする江越 大賀外野手が長崎海星のOBだ。江越は身体能力の高さはピカイチ。新庄 剛志監督も期待を寄せておりレギュラー奪取を目指す。その他では阪神の平田 勝男ヘッドコーチやロッテの堀 幸一2軍打撃コーチも同校のOBだ。
大分商は西武・源田 壮亮内野手(大分商→愛知学院大→トヨタ自動車→2016年西武3位)と、広島・森下 暢仁投手(大分商→明治大→2019年広島1位)を筆頭に、ソフトバンク・笠谷 俊介投手(大分商→2014年ソフトバンク4位)、ソフトバンク・川瀬 晃内野手(大分商→2015年ソフトバンク6位)、オリックス・川瀬 堅斗投手(大分商→2020年オリックス育成1位)、ソフトバンク・三代 祥貴内野手(大分商→2021年ソフトバンク育成12位)と育成契約を含め6人が現役でプレーしている。
源田はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する侍ジャパンにも選出された。侍での活躍、そして松井 稼頭央新監督の初年度を引っ張る働きに期待がかかる。一方で森下は、オフシーズンに右肘の手術を受けた。回復は順調で春季キャンプも1軍メンバーで参加している。実戦を経て問題がなければ開幕投手の座をかけて大瀬良らと争うことになりそうだ。
(記事:勝田 聡)