笠谷 俊介選手 (大分商)

笠谷 俊介

都道府県:大分

球歴:大分商

ポジション:投手

投打:左 / 左

身長:172.0 cm

体重:54.0 kg

寸評

監督も、今まで見てきた投手で最高の投手と絶賛する総合力を持った2年生左腕。甲子園では、ややボールが上吊り甘くなったところを、強力修徳打線に掴まってしまい8失点。しかし、その片鱗を垣間見るには充分だった。 (第一印象) 監督さんのおっしゃるとおり、非常に筋の好いセンスを感じる。ピッチングのできる投手で、常に投球に意図が感じられるピッチングでした。 (投球内容)
正統派のサウスポーで、球速は135キロ前後ぐらい。驚くような球威・球速はありませんが、キレのあるボールを投げ込んできます。少しカーブのように曲がりながら落ちるスライダーと、右打者外角低めにスクリューボールを投げ込んできます。両サイドに、これらのボールを散らせて、相手に的を絞らせない投球が身上。ただマウンド捌きは好いのですが、意外に細かいコントロールがなく、ストライクゾーンの枠の中での制球力に課題を残します。牽制はまずまずで、クィックは1.3秒前後と少し遅いのが気になりました。 <長所> 腕の振りはよく、最後体に絡んできます。そのため速球と変化球の見極めは、難しいのではないのでしょうか。体重移動も悪くないのですが、まだ充分ボールに体重が乗せきれているというほどではないので、今後下半身を鍛えたり、股関節の柔軟性を増して、もっとグッと乗るようになると、更に打者の手元まで生きた球が行きそうです。
グラブは最後まで体の近くにあるので、両サイドの投げ分けは悪くありません。足のつま先でも常に地面を捉えているのですが、更に足の甲でしっかり捉えられるようになると、もう少しボールが低めに集められそう。 <課題> ボールのキレで勝負するタイプなので、球威という意味では物足りません。それならばもう少し「球持ち」も意識し、指先の感覚も磨きたいところ。好いセンスを持っているので、細かい部分まで意識を通わせることができると思います。
更新日時: 2013.09.02