楽天の年長者・岸は健在、ベテラン田中は日米通算200勝がかかる
楽天・田中将大
春季キャンプが2月からスタートする。新人たちは各球団で合同自主トレを行い、プロの水に慣れようとしている。一方でベテラン選手たちはそれぞれのペースでトレーニングを行っていることだろう。
さて、このオフも多くの選手が引退したが、各球団のベテラン選手事情はどのようになっているのだろうか。各球団の年長者3人を振り返ってみたい。(※年齢は2023年の満年齢)
楽天は昨シーズン限りで川島 慶三が現役を引退した。そのため今シーズンのチーム最年長は39歳になる岸 孝之投手(名取北出身)となった。
その岸は、3年連続で7勝以上を挙げており大きな衰えは見られない。昨シーズンもチーム2位の141回を投げ8勝、防御率3.19と先発ローテーションの軸となった。また奪三振率7.53は、7.49の則本 昂大投手(滋賀・八幡商出身)をも上回っている。今シーズンも先発ローテーションの一角として期待は大きい。
岸に続くのが36歳になる炭谷 銀仁朗捕手(平安出身)。昨シーズンはチームの捕手として最多の98試合に出場し健在ぶりをアピールした。太田 光捕手(広島広陵出身)に安田 悠馬捕手(須磨翔風出身)、田中 貴也捕手(八重山商工出身)らとの争いは激しいが、正捕手の座を簡単に明け渡すわけにはいかない。
岸、炭谷に続くのが1988年生まれで今年35歳になる3人。銀次内野手(盛岡中央出身)と塩見 貴洋投手(帝京五出身)、そして田中 将大投手(駒大苫小牧出身)だ。
早生まれのため学年だと1つ上になる銀次は、スタメンでの起用も多く代打専任ではなかったが代打打率.444(18打数8安打)、出塁率.542と代打で結果を出した。通算1238安打の頼れる安打製造機が今年は代打の切り札となるかもしれない。
2010年ドラフト1位の塩見は2016年に8勝を挙げるも、2021年の登板はわずか1試合のみ。昨シーズンは1軍、2軍ともに登板がなかった。まずは今シーズン2年ぶりの登板が大目標だ。
数々の実績を誇る田中だが、2021年に楽天に復帰してから2年は思うような成績を残すことができていない。それでも昨シーズン9勝を挙げ日米通算190勝とした。今シーズンは節目の200勝がかかっている。まずはここを突破し、さらに勝ち星を積み上げていきたい。
<2023年楽天年長者上位5人>
※外国人選手除く
※2023年の満年齢
岸 孝之(投手/39歳)
炭谷 銀仁朗(捕手/36歳)
銀次(内野手/35歳)
塩見 貴洋(投手/35歳)
田中 将大(投手/35歳)
(記事:勝田 聡)