ソフトバンクでは近年の育成ドラフトからの支配下登録は1人のみ
高校時代の中村亮太(千葉経大附)
昨年10月に行われた育成ドラフト会議では57名の選手が指名された。すでに新人合同自主トレも始まりプロ野球選手としての第1歩を踏み出しつつある。
さて、コロナ禍に見舞われた2020年以降の育成ドラフトで指名された選手たちは、どのような状況なのだろうか。球団ごとに状況を確認していきたい。
V奪回を目指すソフトバンクは、昨年のドラフト会議で12球団最多となる14名の育成選手を指名した。
ソフトバンクはメッツに移籍した千賀 滉大投手(蒲郡高出身)や石川 柊太投手(総合工科出身)、周東 佑京内野手(東農大二出身)、甲斐 拓也捕手(楊志館出身)、牧原 大成内野手(熊本城北出身)など育成ドラフトで指名された選手が多く支配下登録されてきた。
しかし2020年(8人)と2021年(14人)で指名された合計22人の育成選手たちからは、2020年育成8位の中村 亮太投手(千葉経済大付→東農大オホーツク)ひとりしか支配下登録されていない。
その中村は昨年7月に支配下登録を勝ち取り1軍デビューも果たすも、1軍では2試合の登板でいずれも失点。2.2回を投げ10失点と洗礼を浴びた。2軍では41試合の登板で41.1回を投げ43奪三振、防御率2.83と結果を残したが、今季からは再び育成契約からの挑戦となる。
2021年に指名された昨年のルーキーで目立ったのは、育成4位の三浦 瑞樹投手(盛岡大附→東北福祉大)。2軍で11試合(10先発)に登板し52回を投げ防御率2.60と結果を出した。このオフにはオーストラリアのウインターリーグにも参加している。
野手では育成14位の仲田 慶介外野手(福岡大大濠→福岡大)が2軍で36試合に出場し打率.268(112打数30安打)、1本塁打とまずまずの成績を残している。
このなかから千賀や石川、甲斐らにつづく育成の星は現れるだろうか。
◎ソフトバンク育成指名選手
※2020年〜2022年
<2020年>
1位:佐藤 宏樹(大館鳳鳴→慶応義塾大/投手)
2位:中道 佑哉(八戸学院野辺地西→八戸学院大/投手)
3位:桑原 秀侍(神村学園/投手)
4位:早 真之介(京都国際/外野手)
5位:緒方 理貢(京都外大西→駒澤大/内野手)
6位:居谷 匠真(明豊/捕手)
7位:大城 真乃(宜野座/投手)
8位:中村 亮太(千葉経済大付→東農大オホーツク/投手)※2022年開幕後に支配下登録、23年から育成契約
<2021年>
1位:藤野 恵音(戸畑/内野手)
2位:川村 友斗(北海→仙台大/外野手)
3位:井﨑 燦志郎(福岡福岡/投手)
4位:三浦 瑞樹(盛岡大附→東北福祉大/投手)
5位:田中 怜利 ハモンド(帝京第五/投手)
6位:加藤 洸稀(滝川第二/投手)
7位:山崎 琢磨(石見智翠館/投手)
8位:佐久間 拓斗(田村/捕手)
9位:山本 恵大(国士舘→明星大/外野手)
10位:加藤 晴空(東明館/捕手)
11位:瀧本 将生(市立松戸/投手)
12位:三代 祥貴(大分商/内野手)
13位:佐藤 琢磨(新潟青陵→新潟医療福祉大/投手)
14位:仲田 慶介(福岡大大濠→福岡大/外野手)
<2022年>
1位:赤羽 蓮(霞ヶ浦/投手)
2位:山下 恭吾(福岡大大濠/内野手)
3位:木村 光(奈良大附→佛教大/投手)
4位:内野 海斗(武田/投手)
5位:岡植 純平(飾磨工/投手)
6位:佐々木 明都(学法福島/投手)
7位:水口 創太(膳所→京大/投手)
8位:宮崎 颯(埼玉栄→東農大/投手)
9位:重松 凱人(戸畑→亜大/外野手)
10位:前田 純(中部商→日本文理大/投手)
11位:佐藤 航太(八戸学院光星/内野手)
12位:飛田 悠成(神奈川金沢/内野手)
13位:西尾 歩真(岐阜中京→中京学院大/内野手)
14位:盛島 稜大(興南/捕手)