News

侍ジャパン強化試合でオリックス山﨑とヤクルト高橋がアピール。WBC初出場なるか

2022.11.27

侍ジャパン強化試合でオリックス山﨑とヤクルト高橋がアピール。WBC初出場なるか | 高校野球ドットコム
山﨑 颯一郎

 来年開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表選考もかねて行われた侍ジャパン強化試合。代表初選出の選手が多く、これからの日本代表を背負う若手が躍動した。その中で代表初選出のマウンドで活躍した侍を紹介する。

 今年中継ぎに転向し大ブレークを果たしたオリックス・山﨑 颯一郎投手(敦賀気比出身)は、シーズン中から栗山英樹監督の目に留まり、日本シリーズでヤクルト打線を圧倒しその名を全国に知らしめた。日本代表のマウンドでもやはり圧巻の投球を見せた。

 山﨑は巨人戦の8回から登板。対峙した巨人打線は主力と交代した控え選手が主だったが、190センチの長身から150キロを超える直球を武器に2回を完全投球。日本シリーズからぶっつけ本番の投球と話すも、巨人打線を寄せ付けなかった。元々、先発投手として期待されていたこともあり、ロングリリーフもできる剛腕は代表選出へ向けていいアピールとなった。

 ヤクルト・高橋 奎二投手(龍谷大平安出身)も初めての代表のマウンドで躍動した。高橋はオーストラリア代表との第2戦に2番手として登板。2回を投げ、被安打1、無四球、無失点。特に奪った三振は4とその奪三振能力を存分に発揮した。最速152キロを記録した直球だけでなく、チェンジアップやスライダーといった変化球も交えながら代表入りへアピール。球数制限がある大会のため、第2先発として期待も高まった。

 今回の日本代表は初選出選手が多く、フレッシュな顔ぶれとなったが、ここから何人の侍がWBC日本代表に選ばれるのか。メジャー組や国内の国際大会の経験が豊富な選手も控えており、来年のメンバー発表まで楽しみだ。

[page_break:監督・コーチ、代表メンバー]

11月の侍ジャパントップチームの日程

11月5日 対日本ハム(札幌ドーム)
11月6日 対巨人(東京ドーム)
11月9日 対オーストラリア(札幌ドーム)
11月10日 対オーストラリア(札幌ドーム)

【監督】
栗山 英樹創価-東京学芸大)

【ヘッドコーチ】
白井 一幸志度商-駒澤大)

【打撃コーチ】
吉村 禎章PL学園

【外野守備・走塁コーチ】
清水 雅治浜田-三菱自動車川崎)

【投手コーチ】
吉井 理人箕島

【バッテリーコーチ】
村田 善則佐世保実

【投手】
ロッテ・佐々木 朗希大船渡
広島・森浦 大輔天理-天理大)
中日・髙橋 宏斗中京大中京
巨人・大勢(西脇工-関西国際大)
オリックス・宮城 大弥興南
日本ハム・伊藤 大海駒大苫小牧-苫小牧駒澤大)
広島・森下 暢仁大分商-明治大)
巨人・戸郷 翔征聖心ウルスラ
DeNA・今永 昇太北筑-駒澤大)
オリックス・山﨑 颯一郎敦賀気比
西武・與座 海人沖縄尚学-岐阜経済大)
ヤクルト・高橋 奎二龍谷大平安
阪神・湯浅 京己聖光学院-BC富山)

【捕手】
西武・森 友哉大阪桐蔭
ソフトバンク・甲斐 拓也楊志館
ヤクルト・中村 悠平福井商

【内野手】
ヤクルト・山田 哲人履正社
西武・源田 壮亮大分商-愛知学院大-トヨタ自動車)
DeNA・牧 秀悟松本第一-中央大)
巨人・岡本 和真智辯学園
阪神・中野 拓夢日大山形-東北福祉大-三菱自動車岡崎)
ヤクルト・村上 宗隆九州学院

【外野手】
ソフトバンク・周東 佑京東農大二-東農大北海道オホーツク)
阪神・近本 光司-関西学院大-大阪ガス)
阪神・佐藤 輝明仁川学院-近畿大)
日本ハム・近藤 健介横浜
ヤクルト・塩見 泰隆武相-帝京大-JX-ENEOS)
広島・西川 龍馬敦賀気比-王子)

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.05.21

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在33地区が決定、岩手では花巻東、秋田では横手清陵などがシードを獲得〈5月20日〉

2024.05.22

【愛知・全三河大会】三河地区の強豪・愛知産大三河が復活の兆し!豊川を下した安城も機動力は脅威

2024.05.21

【関東】帝京が2発12得点のコールド勝ち、常総学院はセンバツV校に競り勝って4強入り<春季地区大会>

2024.05.21

【東海】中京大中京が20年ぶりに春の東海チャンピオンに輝く<春季地区大会>

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.05.17

「野球部や高校部活動で、”民主主義”を実践するには?」――教育者・工藤勇一さん【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.5】

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.05.18

【秋田】明桜がサヨナラ、鹿角は逆転勝ちで8強進出、夏のシードを獲得<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.29

【岩手】盛岡中央、釜石、水沢が初戦を突破<春季地区予選>