東海四県のOBでは愛工大名電出身5人が現役でプレー
田村俊介(2021年広島4位)
第104回全国高校野球選手権大会(甲子園)は仙台育英(宮城)の優勝で幕を閉じた。東北勢として春夏通じて初めての優勝でもあり、大きな話題を呼んだ。
また、個人でも浅野 翔吾外野手(高松商3年)や山田 陽翔投手(近江3年)といったプロ志望届を出せば、今秋のドラフト会議でも目玉となりそうな選手はいた。
今大会に出場した49校のOBで、2022年シーズンも現役のNPBおよびMLBプレーヤーはどれだけいるのだろうか。地域ごとに確認してみたい。
東海四県(静岡、三重、岐阜、愛知)の出場校OBにはそれぞれ現役のNPBプレーヤーがいる。
日大三島(静岡)OBではヤクルト・小澤 怜史投手が唯一のNPBプレーヤーだ。移籍2年目の今シーズン開幕後に支配下登録されると結果を出し、先発ローテーションに入った。ここまで先発で2勝を挙げており、シーズン終盤も、このまま先発ローテーションの一角を務めることになりそうだ。
三重三重(三重)OBでは、加藤 匠馬捕手(青山学院大→2014年中日5位)が、現在はロッテでプレーしている。昨シーズンは57試合の出場があったものの、今シーズンはここまで24試合の出場と出番が減少した。2軍でも18試合の出場で打率.135(37打数5安打)と打撃面に課題がある。松川 虎生捕手(市立和歌山出身)と佐藤 都志也捕手(聖光学院出身)が軸となっている1軍の捕手争いに加わっていきたいところ。
県立岐阜商(岐阜)OBは、三上 朋也投手(法政大→JX-ENEOS→2013年DeNA4位)、高橋 純平投手(2015年ソフトバンク1位)、高木 翔斗捕手(2021年広島7位)の3人。
三上は中継ぎとして19試合に登板し防御率3.65。8月25日の阪神戦、同26日のヤクルト戦で2試合連続失点を喫し、翌27日に登録を抹消された。シーズン終盤の再昇格を目指す。高橋純と高木は1軍での出場がない。
愛知の名門・愛工大名電は、5人のOBが現役でプレーしている。堂上 直倫内野手(2006年高中日1巡)、十亀 剣投手(日本大→JR東日本→2011年西武1位)、東 克樹投手(立命館大→2017年DeNA1位)と1軍でもこれまでに実績を残していた選手もいるが、今シーズンは結果を残すことができていない。
ルーキーの田村 俊介外野手(2021年広島4位)は1軍での出場がない。2軍でも、ここまで22試合の出場で、打率.188(69打数13安打)と苦しんでいる。
[page_break:東海四県甲子園出場校OBの現役NPBプレーヤー]<現役NPBプレーヤー>
・日大三島(静岡)
小澤 怜史(2015年ソフトバンク2位)
・三重三重(三重)
加藤 匠馬(青山学院大→2014年中日5位)
・県立岐阜商(岐阜)
三上 朋也(法政大→JX-ENEOS→2013年DeNA4位)
高橋 純平(2015年ソフトバンク1位)
高木 翔斗(2021年広島7位)
・愛工大名電(愛知)
堂上 直倫(2006年高中日1巡)
十亀 剣(日本大→JR東日本→2011年西武1位)
濱田 達郎(2012年中日2位)
東 克樹(立命館大→2017年DeNA1位)
田村 俊介(2021年広島4位)
※数字は2022年8月31日終了時点