日ハム松本剛、首位打者へ 右打者では2011年内川聖一以来
高校時代の松本剛
日本ハム・松本剛外野手(帝京出身)が首位打者に向かって驀進している。8月26日終了時点で打率.358(330打数118安打)。2位のオリックス・吉田正尚外野手(敦賀気比出身)は打率.315(321打数101安打)で、その差は大きく開いている。
松本は前半戦終了間際に自打球の影響で左膝蓋(しつがい)骨下極骨折で戦線離脱しており、状況によっては規定打席の到達も危ぶまれていた。
しかし、8月16日に1軍へと復帰すると指名打者で出場を続けて、368打席まで到達した。日本ハムは残り28試合。スタメンで1日3打席に立つことができれば、2017年以来5年ぶり自身2度目の規定打席到達も問題なさそうだ。
このまま松本が首位打者を獲得すれば、2011年のヤクルト・内川聖一内野手(大分工出身)以来、11年ぶりに右打者のパ・リーグ首位打者が誕生することになる。
振り返ってみると2年連続でタイトルホルダーとなっている吉田正をはじめ、近年のパ・リーグは左打者の首位打者が続いていた。
一方のセ・リーグは11年以降を見ると左打者で首位打者を獲得したのは阿部慎之助捕手(巨人/2012年)、川端慎吾内野手(ヤクルト/2015年)、佐野恵太外野手(DeNA/2020年)と3人だけ。パ・リーグの左打者ほど極端ではないが、セ・リーグは右打者の獲得が多かった。
松本は残り試合で無事に規定打席に到達し、パ・リーグでは珍しい右打者としての首位打者獲得となるだろうか。残り試合もその打席に注目だ。
【首位打者】
※2011年以降
※◎は左打者
<パ・リーグ>
2021年:吉田正尚(オリックス)◎
2020年:吉田正尚(オリックス)◎
2019年:森友哉(西武)◎
2018年:柳田悠岐(ソフトバンク)◎
2017年:秋山翔吾(西武)◎
2016年:角中勝也(ロッテ)◎
2015年:柳田悠岐(ソフトバンク)◎
2014年:糸井嘉男(オリックス)◎
2013年:長谷川勇也(ソフトバンク)◎
2012年:角中勝也(ロッテ)◎
2011年:内川聖一(ソフトバンク)
<セ・リーグ>
2021年:鈴木誠也(広島)
2020年:佐野恵太(DeNA)◎
2019年:鈴木誠也(広島)
2018年:ビシエド(中日)
2017年:宮崎敏郎(DeNA)
2016年:坂本勇人(巨人)
2015年:川端慎吾(ヤクルト)◎
2014年:マートン(阪神)
2013年:ブランコ(DeNA)
2012年:阿部慎之助(巨人)◎
2011年:長野久義(巨人)
※数字は2022年8月26日終了時点