敦賀気比vs高岡商
自信と屈辱を胸に、高岡商の来年夏でのリベンジを期待
トーナメント表
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・第104回 全国高等学校野球選手権大会
<第104回全国高校野球選手権大会:敦賀気比13-3高岡商>◇8日◇1回戦◇甲子園
敦賀気比(福井)に大敗を喫した高岡商(富山)ナインは、胸を張って地元に帰ってほしい。最終的に10点差をつけられたが、5回までは2点差まで詰め寄ったいいゲームだった。何より、練習で積み重ねたことを甲子園で実践できた。
3点しか奪えなかったが、14安打を放った。敦賀気比の投手陣を相手に8回まで毎回安打をマーク。スタメンで2安打マルチを記録した選手は5人もいた。スタメンで安打がなかったのは1人だけと、甲子園で自分たちが磨いていた打撃を披露した。
昨年の夏甲子園での敗戦を反省し、選手個々がスイング量を増やした。夏の富山大会では終盤の逆転劇で甲子園の切符をつかんだ。打撃力をアップさせて乗り込んだ甲子園。スコアは大敗だが、安打数では2本負けていただけだった。コロナ禍に振り回された3年生だが、31人誰1人欠けることなく甲子園で高校生活を終えることができた。
5失策、バッテリーミスなど守備の乱れが失点につながった。安打は放ってもあと1本が出ずに、得点には結びつかなかった。大敗という結果から、次につなげなければならない課題は多い。打撃力を発揮できた自信は引き継ぎながら、課題にしっかり取り組み、来年は勝利をつかんでほしい。
センバツで北陸勢初の優勝経験を持つ敦賀気比は「北陸対決」で負けるわけにはいかなかっただろう。初回の5連打は逆方向を意識した結果でもあり、点差がついても最後まで攻撃で手を抜くことなく16安打を放った。この姿勢は次戦につながるはずだ。