試合レポート

帝京vs大森学園

2022.07.22

帝京 小島の先頭打者本塁打からの猛攻で大森学園を7回コールドで下す

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帝京・高橋蒼人

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<第104回全国高校野球選手権東東京大会:帝京9−2大森学園>◇21日◇4回戦◇神宮

 優勝候補・帝京の4回戦の相手は、近年力をつけている大森学園大森学園には下手投げの潮田 慎之輔という好投手がいる。下手投げの潮田について帝京の金田優哉監督は、「情報は入っていますが、対策のしょうがないです」と語る。しかしながら潮田は完投となると難しいだけに、大森学園としては先発の湯川 翔太が踏ん張り、潮田につなぐことが重要になる。

 そんなゲームプランも立ち上がりでいきなり崩れる。1回裏、帝京は1番・小島慎也がバックスクリーンに飛び込む先頭打者本塁打を放ち、帝京が先制する。「真っ直ぐを打ちました。こすった感じもありましたが、芯に当たりました」と小島は言う。さらにこの回、2死三塁から5番・飯泉 康介の左前安打で1点を追加した。

 それでも大森学園は2回表に5番の加藤 政宏が左翼柵越えの本塁打を放ち、1点差に迫る。本塁打を打った加藤は、「狙っていたストレートです。(本塁打は)気持ち良かったです」と語る。加藤は春季大会の後、2軍(Bチーム)に落とされたことがあった。「波が激しく、全力疾走をしないこともありました」と加藤は言う。やる気を失いかけたこともあったが、そこでの厳しい指導で気持ちを切り替えたことが、最後の夏の活躍につながった。

 帝京の先発・高橋 蒼人は1発を浴びたが、その裏自らのバットで突き放す。1死二塁から左中間に二塁打を放ち1点を追加した。

 さらに帝京は3回裏に安打2本と四球で無死満塁とし、6番・戸田 和人が右前安打を放ち2人が生還した。ここで大森学園は投手を湯川から潮田に交代した。潮田3回裏に追加点を許さず、4回、5回と無失点に抑え、帝京の一方的な攻勢にブレーキをかけた。

 大森学園は6回表に3番・山﨑 祥貴の三塁打に4番・平本治の中前安打で1点を入れ反撃に転じるかに思われたが、その裏帝京は小島の二塁打などで1点を追加。さらに帝京は7回裏に大森学園の潮田を攻め、4番・大塚 智也の二塁打などで3点を追加し9対2。7回コールドが成立した。

 敗れた大森学園の石黒隼監督は、「マスクをして練習をしたこともありましたし、オンラインでトレーニングをしたこともあり、たくさん厳しいことも言いました」と言い。コロナ禍で高校生活を送った3年生をねぎらった。

 勝った帝京は5回戦で立志舎と対戦する。「負けたら終わりですから。集中してやっています」と金田監督は言い、気持ちを引き締めた。

(取材=大島 裕史)

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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